予約投稿しておきます。
読書の秋ですね。
リフォーム後、念願かなって、本棚にずらーっと本を並べるようになると、背表紙がいつでも目に入るので、再読する機会がうんと増えました。
そしてまたいま本棚にある本たちは何度も読み返したい内容のものばかりなので、きっと死ぬまで手放さないだろうな、と思っています。
Kindleで読むと、その「再読しよう」という気がどこかに失せるのが不思議です。だからKindleで読んで気に入って、また読み返そうと思う本は、結局紙書籍で買い直しています。
これってなんでしょうねえ…??
私は例えば旅をするとその土地、その場所を五感で感じる人間なので、読書の場合もそうなのかもしれないと思います。電子書籍はあくまでもバーチャルな恋人みたいに触れないし、会話も出来ないし、それってすごく物足りないですね。
紙書籍の場合は装丁や活字や紙の種類や紙の匂い、インクの匂いまで、手触りまでしっかりと記憶されるので、どうかすると初めて読んだ時の場所や季節やその時の気持ちまで鮮やかに蘇ってきたりするんですよね(^^) 本に恋する幸せを感じます。
だから自分が本を作りたいと思っても、それはやっぱり電子書籍じゃないんですね。そりゃ、お金かからないし、売るのも楽だろうけど…。けど違うんだなあ。私にとっては電子書籍は本じゃないなあ。どこかの誰かに「二度と読む気がしない」と分類されたら嫌だもんね。
内容と共に、「ああ、このぶ厚さがいいんだ」とか「この細明朝の味わいがいいな」とか「ちょっと古典みたいなレトロな装丁が好き」とかで、その本まるごとを愛して欲しいし愛したいと思うのですね。
紙書籍は手にとって思う存分ナデナデできるじゃないか。愛猫のように。愛犬のように。上質な装丁や手に馴染む感覚に酩酊し、おいしいデザートのように紙の香りに酔いしれることで、本の中身も深く心と魂に残るのです…(^_^;)
私にとって、「紙の本」というのはそういう存在ですね〜o(^-^)o