幼児期の影響を再認識した
私が生まれたのは京都市上京区。そこに8歳まで暮らしていました。
この地図の黄色い星のあたりです。祖父母と両親と、のちに生まれた弟と。
母が編み物などの内職をしているあいだ、交通量が多い場所だったので、遊び場所は車が通らなくて安全で近い京都御苑の中と護王神社の境内でした。いつも祖母に誘われると絵本を抱えてついて行った記憶があります。
春の梅園。夏には蝉の大合唱。下立売御門から見える大文字。護王神社の亥の子祭りにはお稚児さんで行列にも参加しましたし。
京都御苑は「広くて綺麗で季節の花が咲いている公園」という印象。たまーに変質者がいましたが(^_^;) 老女と孫には無害だったな。なにしろ広くて走っても走っても端につかない印象。水が流れていたり、古池にたくさんの亀がいたりで、本当に広いし静かな公園でした。
いまごろになって気がつくと、私の作品の世界観はその当時にとても影響をうけているのではないかと思います。平安王朝と季節の花…あまりにも自然すぎますね。子供時代の生活の中に当たり前にあった場所ですし…。
葵祭や時代祭の日には小学校が早く終わって「お祭り見てきなさい」と帰されたりとか。
境内の宗像神社がクラスメイトの家だったりして、友達と一緒に神社まで誘いに行ったりとか…。そういう場所でした。
原型の伏見稲荷
伏見に引っ越して来るまでも、もともと母の実家がこちらだったので、伏見稲荷は馴染みの深い神社でした。氏神様は藤森神社ですが、私的にはお稲荷さんの方が親しみを感じます。
私にとってここは商売繁盛の神様というよりは本来の農耕神で豊穣の神様でもあります。秦氏のね。
どうも性別はどっちでもいいみたいですよ(^_^;) そういうラフな感じの神様のようで…。やっぱり宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様がそういう感じ。私の絵もキャラクターもおそらく影響を受けていると思います。
だからいまだにそれが基本です。長じてからいろいろ調べても、その子供のころに納得した解釈で合ってると思います。子供時代に感受したものはあなどれません。どこかで生涯に関わっている気がします。
風俗博物館の続き
昨日の続きの写真です。
女房達の遊び。
囲碁。
双六。
偏継ぎ。
日常のひとこま。
髪の手入れ。
綿入れ製作中。
以下4点は購入したポストカードです。
気がつくと子供がいるシーンばかりでした (^_^;) 「胡蝶」と「迦陵頻」ですね〜。