お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

本を作ることはタイムマシンに乗るような作業です

夕方になるとちょっと元気が戻る私… (^_^;)

 


今回、私が作った画集は、昔から私の創作活動をご存知の身近な方々にも進呈することにしていました。

 

その中のおひとりが、昔、お世話になったデザイン会社の社長さんです。

当時、バブルの前後かな?丸10年間お世話になりました。後半はMac導入になったので、ここで働いていなければMacとの出会いもなかったかもしれません。

 

でも、本当はね、それよりも以前にお会いしたことがあったんですよね。まだ二十歳前後だったかな?すでに描きためたモノクロ原稿を持って、電話帳に載っていたその会社に、「印刷」のジャンルにあるなら、相談してみようかなあ、と思いまして…。で、そこでお会いして原稿をみてもらったのがその社長さんだったんですね。

 

生憎、印刷物の対象がページ物ではなかったので、印刷とか本とかは無理でしたが。まだ、同人誌の印刷自体がまったくポピュラーではなかった時代です。

 

その後、私は仕事としては医療事務の資格を取って、小児科の個人医院に勤めることになりました。そこでは診療助手も兼ねて、丸5年お世話になりました。

 

お医者さんのご夫婦で、ご主人は別の場所で開業されていて、私は地元の奥さんの開業されている医院の方でお世話になっていました。が、そのうち、お二人の開業先をひとつ閉鎖して、地元でお二人で診療されることになりました。そうすると人手が余ってしまいますよね。

 

当時は私も身体が弱くて、患者さんからもらった風邪を引きっぱなしの状態で、きわめつけに風疹までもらったりしていたので、その機会に辞めさせていただくことになりました。

 

 

休養のつもりで1年ほど家で漫画を描いていました。そのあいだに弟が結婚することになって、まあばたばたしていまして、その周辺が落ち着いて、さあ、仕事だ、と思ったら、そのデザイン事務所の求人広告を見つけた次第です。募集は事務でしたが、面接に行ったら、社長さんが私のことを覚えていてくださって、事務というよりも、デザインの方で仕事を…という採用になったんですね (^_^;) 芸は身を助く?? (^_^;)

 

それから10年、仕事を覚えながら、Macの操作を覚えながら、しっかりお世話になりました。印刷の知識があるのはここで働いたおかげかなあ、と思います。

 

例の「『ユニーク』というのは褒め言葉。デザイナーが普通の人と同じ発想をしていてどうしますか?」と言われたのも社長の弟さんでした。(この方もデザイナー)

 

会社の都合で10年で辞めてからも、他の勤めをしながら、Mac触りたさに土曜日に臨時のバイトに行ったりしていました。(なんかMacが恋人みたい。そういう感じでした)

 

それからもいろいろあって、ここ数年は私も大変でしたし、あちらもきっと大変だろうな、と思いつつ、年賀状のやりとりくらしかしていなかったんですね。社長さんは叔父と同じ年だから、77〜8歳かな…。そんなになるんだ… (ーー;)

 

 

一昨日、ポストに直接放り込んでおきましたら、先ほど電話をいただきました。


体調を崩してらしたようで、腫瘍から、手術から放射線治療が済んだらイレウスになって、七転八倒でまた手術。(伯父もそうでした。癒着しやすくなるんだろうね)それが落ち着いたと思ったら、去年は脳梗塞で右半身が動かなくなったそうです。でも頑張ってリハビリして、また動くようになったそうで…。

 

そういうこともあって、お互いに本当に大変だったみたいですね。最初に行った時からお世話になっているおばあちゃんもまだ98歳でご存命だそうですが、さすがに寝たきり状態で、でも「絶対に施設は嫌!」とのことで在宅老老介護だそうです。大変だなあ… (*-д-)-з 小柄な細いおばあちゃんですけど…。でも80歳近くなって病身で介護は大変だと思う。一応息子さんたちもおられますけども…。

 

でも、そういう介護のあいだも私が「死んだ時」にしなくて、ずっと描き続けていたことを非常に喜んでくださいました。今回の本はかつてお世話になった方々へのご恩返しみたいな意味合いもあったんですけどね (^_^;) 病後の励みになるといいなあ、と願っています (^_^)

 

Tさんもお礼で差し上げたのに、カンパしてくださるしね。かえって申し訳ない気がしますけど…。でも本当に作ってよかったなあ、と思います (^_^)

 

 

 

今回の本が予想外にいい出来だったので、父の介護記録も作りたくなってきました (^_^;)文章だし、表紙のデザインはもう数年前から頭の中にあるし、昭和の記録も含めて作りたいなあ…。モノクロ文章の完全原稿ならそんなに高くつかないと思いますし…。

 

作って、当時にお世話になった人たちにお礼に差し上げたいなあ、という気持ちです。

 

 

私って、もしかしたら「本を作る」という仕事がしたいのかもしれない。だってこんなにわくわくして、完成した幸せな気持ちを多くの人に味わってもらえたらすごく素敵じゃないですか…。資金がないけど… (ーー;) 自分の本は作れても人様の本を作る資金はないですが、でもそういうお手伝いが出来るのってすごくいいなあ、と思います。

 

アルバムがあるんだからアルバムみたいな本があってもいいよね。ふとそう思いました… (^_^;)

 

 

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