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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「ナラティブ=語ること」癒しつつ自分の人生の物語を

 

昨日Twitterのタイムラインで…


「ナラティブ」という言葉に出会いました。
調べてみると「ナラティブ=語ること」とあります。

 

 

 

 

で、たまたま見つけたんですが、Amazon primeで「ツナグ」をやっていたので、原作が好きな私は見てしまって涙腺崩壊。

 

ちなみに原作は辻村深月さんです。

 

 

 

 

 生者と死者をただ一度だけ再会させる能力をもつ「ツナグ」。祖母からその力を継承しようとしている高校生、歩美。

 

この話がひときわ胸に迫るのは、大事な人を亡くした思いを知っている人だからと思う。家族、友人、恋人。もう一度彼らと出会って、たとえ一晩でも話すことが出来るなら…。

 

 

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「ナラティブ」というのですぐに結びついたのがグリーフでした

 

きちんと両親を見送った私でも、彼らに対する想いは深いです。特に用事がなくても話したいととても強く思います。喪失の思いは歳月でなければ癒せないですが、それでも語り尽くせたら、と思う。

 

家族が、両親が生きていたその時もかなり多くの話を聞いていた私ですが、それでも尽くしたという満足感には足りないんですよね。だからそういうことも書きたくてブログを書いているという理由もあると思います。

 

あまりにも結びつきが深いので、この現世だけの家族だとは思えないんですよね。珍しいケースだと思います。機能不全家族が9割くらい存在しそうだと感じるなかで、うちの家族の結びつきってなんだろうな?珍しい1割よりももっと少ない割合の「なにか」のような気がします。

 

抽象的な表現になりますが、霊的レベルの繋がりを感じるのですよ。肉体の遺伝子的なものよりも強いくらいに。

 

私って生まれた時すでに「この子は親との関わりが長い」と言われて、そのとおりに独身で当たり前のようにきたし、両親を看取ったから本当に生まれてから死ぬまでの長い関わりなんですが、実はそれ以上のものまで感じるし…(^_^;)

 

いつか自分が死ぬ時にわかるのかもしれませんが、いつかまた再会することがあればやっぱり話は尽きないだろうな、と思います。

 

 

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月のある夜。ホテルの一室で、生きていた時と寸分変わらない姿の故人と再会する。夢だなあ…。そういう体験を本当に出来たら生涯の支えになるだろうと思います。

 

そういう体験が出来る人もそもそも「ご縁」だっておばあちゃん役の樹木希林さんがおっしゃってます。ぴったりだね、この役 (^_^;)

 

納得した「死」もあれば、あまりにも若く突然に訪れる死もあって。想いが残るのは至極当たり前だと思う。

 

可能ならば、お互いが生きている時に話す機会が多い方がいいけれども、どれだけ尽くしても語り尽くせないものがあるから、だからどの相手とももう一度確認したいことがあるんだなあ、と思います。

 

「ナラティブ=語ること」この世での後悔を減らすために機会を持ちたいこと。そのことで理解することが増えるとやはり生きた意義を深く感じられるのかもしれないなあ、と思いました。追憶を語ることも。

 

「眼に見えていることだけが真実じゃない。大切なことは自分の心で見るんだ」と歩美くんの大伯父さんが言ってます。

 

www.grief-survivor.com

 


私は私の物語を生きていきます。現実の友人知人と、亡き家族たちと私の中のキャラクターたちとともに (^_^)

 

 

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 「自分の生命は自分だけのものではない」彼らすべての人たちが教えてくれます。深い愛を感じます。

 

 

www.atelier-ys.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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