昨日、twitter上で、ふと抱いた素朴な疑問に対して専門家の方から、非常にわかりやすい説明をいただきました。
こういう信頼できる専門家の方から、適切なアドバイスやご意見をいただける機会に恵まれている私は幸福な人間だと思いました。
いろいろなジャンルの専門の方がいらっしゃいますが、いずれもお金とか権威とか名誉とか、そういう俗っぽい価値観をお持ちではない方々ばかりですので、そういう方々からのご意見は本当に信頼性があると思います。
で、ここにも取り上げさせていただく次第です。
ふと気になった記事はこちらでした。地下に埋もれたラジウムの上で何十年も生活していて、現在も健康だという方の話題ですね。
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_66165
これに対して、感受性に個人差があるのだろうか?という素朴な疑問を持った私に、わかりやすい説明のメールをいただきました。
その内容をかいつまんで書かせていただきますが、要するに…。
○急性障害以外は確率論である
○体質により異なる(遺伝子の特定はまだ)
というのが現状ですので、この1例のみで断定は出来ないということですね。
長年、大量にタバコを吸い続けていても肺ガンにならない人がいるかと思えば、逆にまったくタバコを吸わない人が肺ガンになったりするということで、これは親族にも「タバコを全く吸わないのに、肺ガンで死亡した人がいる」私にもすごく納得出来る確率のお話でした。
上の記事のおばあちゃんも体質と、たまたま無事だった、という確率の上の健康なのかもしれません。
それでも全体として見た場合、「タバコを吸わない」方が肺ガンになるリスクが低くなるのは本当なんですよね。
ですから、これを原発事故に対する避難の問題に当てはめてみた場合、仮に避難した人でも運悪く病気になってしまう人はいるかもしれません。避難をしなくても無事な人がいるかもしれません。
それでも避難して出来るだけ被曝量を下げた方が、全体のリスク、ましてや感受性が強いと言われる子供の場合は賢明だということに変わりはないんですね。
現実の問題として、それが難しいから悩ましい限りですが…。
改めて真剣に考えたい問題だと思いました。