終わってしまいました「義経」。ちょっと脱力感。
個人的には静の舞いのあたりがクライマックスだという気分だったので、ここまで来てしまうと本当に展開と演出が予測できて、その分純粋に感動出来ない自分がちょっと嫌だったり…。
最後の演出は白い花だったか。どうせならばもっと盛大に燃える持仏堂の炎をラストにしてもよかったかなあ、と個人的には思ったりしました。
判官贔屓というのはまあ、日本人に独特の感情だったりするのかもしれないなあ、と思います。いつの世にも勝者に光が当たるのは当然のことだけれども、一般大衆の心情としてはひとにぎりの勝者、成功者よりも敗れた立場の方が感情移入しやすいんですよね。それだけ自分に身近な感覚を抱いているといってもいいのかもしれません。力のない立場の民衆が同情を寄せ、思いを託すのにふさわしい存在なのかもしれません。
世渡り下手だなあ、とか、不器用なやつだなあ、とかいう弱点の部分すらもも可愛げのように思えてくるから不思議です(笑)スケールが大きくないから好きなのよ、という人もいます。等身大のヒーローだっていうことなのかなあ。
いずれにしても今年は間接的にいい刺激をいただきました。現在私が苦手な文章を綴っているのも、実は「義経」効果のひとつかもね(笑)大河ドラマは2年続けて楽しませてもらいましたが、来年はなにを楽しみにすればいいんだろうか。…そう思うとちょっと寂しい私です。