お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

思いがけずに振り返る在宅介護のこと

 

いまさらですが…

 

陰陽師」のサントラを聴きながら書いております。はい、しっかり経済を回すのにささやかに貢献しています(^_^;) うふふ〜(^^) 

 

 

オリジナル・サウンドトラック「陰陽師」コンプリート

オリジナル・サウンドトラック「陰陽師」コンプリート

 

 

 

頭の中は平安のイメージでいっぱい。こういう陰陽師の世界っていうのも昔から好きで、「名前というのは『呪(しゅ)』だとか話してる世界観も好きなんですよ〜(^_^;)

 

そういえば作業療法士さんは「節分に吉田神社に行って、帰りに晴明神社に寄ってきました」とおっしゃってました(^_^;) うちにも式神がいたら助かるんだけどなあ…。

 

 


在宅介護の記録を拾い読み


昨日、調べたいことがあって、両親の在宅介護関係の記録を引っ張りだして見ていました。

 

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これでも全部には及ばないのです。父の訪問介護の記録とかももっと分厚くなって残っているので…。

 

両親ともに要介護5です。訪問看護や訪問入浴、そういうサービスを使わないととてもやっていけない感じでしたが、「まだ点数いっぱい余ってますよ」と言われてました。これは金銭的なことではなくて、やはり自分でやりたいという気持ちが大きかったせいだと思います。

 

医療的なこと、胃ろうに関するあれこれとか、私は変に器用な部分があって、医療的なことは得意な方でした。やっぱり小児科勤めてたのも役に立ってると思います。

 

母の在宅介護は1年半ですが、この看護記録の厚みだけ苦労したと思います。特に母は精神的に相当情緒不安定だったしね…。夜中に起こされることも多かったです。そして父の時と違って看るのは私一人だし。心身ともに疲れ果てるので、夜はもうほぼ気絶状態で睡眠にはいるから入眠剤を必要としませんでした。

 

それでも明け方によくケアマネさんに泣き言メールを入れてました。

 

私はやせ我慢はしないのです。泣きたい時には泣くし。それが結果としてはストレス解消にはなっていたみたい。

 

看護録を見直すと、終わりの方には看護師さんが来られても泣いていて、そういうのも記録に残っています。ひとりで看るのは一年半がやっぱり限界だったみたいです(ーー;) 

 

そのあいだにネズミは暴れるし、ダニに全身食われたし、交通事故にも遭ったし…(ーー;)

なんだかすごい体験していたなあ、と思います。

 

 


家で看取るということ

 


父の最期の入院と退院後の計画もあって、ご家族の意思などの欄に「褥瘡の跡もなく、綺麗な皮膚だと言われたのは嬉しい」とかありました。父はちゃんと胃ろうからの栄養が吸収されていたということですね。

 

2009年の9月末。すでに心不全を起こしていて、内臓の働きも低下してむくみが出ていて、ICUから直接の退院となりました。最期の時を我が家で迎えるためでした。酸素吸入も可能な機器を用意してもらって、それでも父はその後半月頑張りました。

 

それで、最期は私のイメージする「あの世」の存在を信じてくれたようで、最期はずっと横にいて3日間手を握っていました。すでにその役目は私でしかダメになっていたので、頑張りました。

 

最期の一息までちゃんと看取れたことは幸せでした。あんなに安らかな顔で逝ってくれたことも嬉しかったです。

 

「私には霊感ないから、なにか言いたいことがあったら夢に出てきてね!」としつこくそばで叫んでたけど、その後、お葬式の2、3日後に一度無言で夢に出てきて、むくみがひどくて痛みもあった私の足(3日間立ちっぱなしだったため)に触ってくれて、それで本当にむくみが引いたから驚きでしたが…(^_^;)

 

それ以降は全然出てきてくれないので、なんだか父も満足してまっすぐ行くところに行ってしまったんだろうなあ…と思っています。

 

 


時の流れは容赦ない 今年の花は今年だけ


そういう体験をしているのに、看護記録や自分のブログを読み返すと結構生々しく当時のことが蘇ってきます。

 

でも私には本当にありがたい体験でした。介護のおかげで確実にメンタル強くなれましたし(^_^;) 

 

自分が体験してわかる。外で働くだけがリハビリじゃないです。在宅介護で、生命に関わる選択も何度もしてきて、相当な泣き笑いを繰り返してきたから、いまはちょっとくらいのことでは動じないくらいの私になれたと思います。

 

お金儲けにはなりませんが、もしかしたらそれ以上に収穫はあったかもしれません。

 

あんまり過剰な心配もしなくなりました。特に自分自身のことでは、ですね。ことさら健康に気を配ろうとも思わないし…。…っていうか、人生の先を予見しちゃった感があるので、あんまり執着心がないんですね。長生きしようとも思わないし…。

 

でも「その瞬間」のかけがえのなさは非常によくわかるので、その瞬間を記憶に止めることには貪欲になりつつあるかもしれません(^_^;)

 

 

 

 

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