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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

昔作った本のことなど

さっきコンビニに行ったら、今年初めての蝉の声を聴きました。なんだか一気に真夏になったようで、気温も上昇しています。たまんないですね〜、まったく。

相変わらず毎日母がグズグズと具合が悪いと訴えるので、節電のためにエアコンを切ろうとはとても言えず、温度設定を高めにして扇風機との併用でしのいでいます。やっぱり夏は嫌いだなあ… (ーー;)

そういえば、晩夏の頃のヒグラシの声って私は聴いたことがありません。多分、このあたり、京都の南部には生息していないと思われますが。クマゼミアブラゼミの暑苦しい声がツクツクボーシに変われば夏も終わりに近づきます。待ちかねるなあ…。

 今日も地味にお絵描きしております。

先日久しぶりに十二国記関係のファンサイトを訪ねて見ましたら、いままでに発行された本のリストがあって、その数が20冊とか30冊とかで足りるかな?というくらいのすごい冊数で、驚いたり感心したりしておりました。

私はいままでに「本」と呼べるものを作ったのはわずか5冊しかありません。まあ、同人誌ですからすべて自費出版ですし、なにかの作品のファンジンでもなくて、完全オリジナルという内容でしたが…。

働いて印刷費用を貯めながら原稿を描く、という作業が出来ていたんですよね〜。いま現在の私からすると信じられないくらいのことが…。

ちょっとそういうものを思い出してみました。

「逝春抄(せいしゅんしょう)」

初めての個人誌。A4サイズモノクロ印刷のイラスト集。印刷関係の知識が乏しかったため、A4ぴったりサイズで描いていて、本来ならば縮小するところを拡大印刷したというものです。内容は当時かなり影響を受けていた柳田国男的なフォークロアな世界。道端のお地蔵さんとかよく描いていたような… (^_^;)

これを作った時は小児科医院の事務とか受付とか、診療助手とかやっていました。

「星宿海 渡時船(ほしやどるうみ ときわたるふね)」

現在のサイトの名前はこれから取りました。友人との2人誌。二人がそれぞれに漫画を描いた本(B5,150Pくらいだったような…)と、二人の合作イラストがペラもので25枚。まとめて紙のケースに入る、という作りでした。私はヤマトタケルのオリジナル漫画を、友人はオリジナルのSF漫画を描いていました。

販売時に合作イラストの「この背景を描いたのはどちらでしょう?」とかいうクイズをやって、全部正解の方には直筆原画をプレゼント、とかやりました。でも意外に難しかったらしく、300部の販売部数の中で、全問正解は1,2人だったと思います。

この時もまだ医院で働いていたような…。

「白鳥伝説(はくちょうでんせつ)」

半分が漫画作品(61P)、あと半分がイラスト&ストーリーという、まるまる1冊全部がヤマトタケル、という個人誌(B5、全128P)。この時はすでに印刷関係の会社に勤めていて、印刷の基本のノウハウを知っていましたので、わりと満足出来る形になりました。

当時、数多くあった漫画愛好家のための雑誌、「ぱふ」とか「ファンロード」とか「OUT」などで紹介されまして、びっくりするような反響がありました。通販であんなに大量に売れてしまうとは予想外で、あまりに早く手もとからなくなったのが寂しいような、複雑な気持ちになりました。

「風伝(ことづて)」

イラスト集。縦長の作品と横長の作品を混在させるために、メモ帳の形で製本してもらったB5片面印刷の本誌と、作品解説と遊びのページを含めた冊子20Pくらい。おまけにポスターとかもつけました。「タント」という用紙にこだわった記憶があります。

内容はやはりオリジナルですが、まだ平安モノは描いていませんでした。主に古代とタケルと、ですね。人間、基本的な作品世界は変わりようがないのかもしれません。

「瑠璃ーlapis lazuliー」

初めてのA5サイズ。イラスト&エッセイ本。初めての2色刷り表紙でした。

会社にはすでにMac(ものすごい懐かしいLCⅡだった)が導入されていましたが、個人的にはまだ満足なワープロも持っていなかったので、大きな文字関係だけ会社で打って、本文は手書き、という奇妙な本でした。まあ、それなりに愛着はありますけどね。よくみなさん買ってくださったものです。

内容はその時に関心や興味があることを集めていました。この頃から少しずつ平安ものも出てきます。

この本の発行が1993年です。もう20年も経つんだ…。やっぱり若かったなあ…しみじみ…。

今はカラー作品が当たり前の時代になりましたし、サイトを作れば簡単に作品の公開が出来てしまいますが、モノクロの「本」という形での発表と公開にも、独特の感慨がありますね。

かなうことならば、もう一度、「本」とした形に残るものを創作したいものですが…。このごろそこまで続く気力がないかも…と感じると、なんだか無性に寂しい気持ちに襲われます… (T-T)

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