昔、まだ最初のiMac DV+を使っていた時だから、もう10年近く前のことだと思う。
当時は私もまだ勤めていたので、初めて購入したMacとソフトと周辺機器の費用の半額近くをローンで支払うことが出来た。
で、お店で相談したところ、「お得ですよ」と言われて、Adobeのpublishing collectionというパッケージを思いきって奮発して購入していた。
(これも結局はpagemakerなんかは使わずじまいだったけど。おまけにサイトを作るからGoLiveを買い足したけど)
ある時、OSをリカバリする必要が生じたんだけど、なにしろ初心者の私はその方法がよくわからない。身近にMacユーザーもいないし。
悩んだあげくに、ちょっと費用はかかるけど、出張サポートの人に来てもらうことにした。
来てくれたのはサポートのお兄さん。私の部屋でそのお兄さんが言った。
「Adobeのパッケージ版って初めて見ました」…と…。
さぞやあちこちに行かれているだろうと思うのに。
その人の話から推測するに、当時は事務所などではちゃんとしたライセンス登録をしないままに、コピー形式で何台ものPCにひとつのソフトが無断で使われることが多かったと思われる。
当然、Adobeさんには減収になる。
そもそもはユーザーの方がこういう違法な使い方をしていたから、こういうことがAdobeさんとしては、アップグレードポリシーを徐々に厳しくする必要になっていったんじゃないのかな?…これも推測ですが。
個人ユーザーにはそういうツテがあるわけではない。
アップグレードの度に、きちんと個人名でユーザー&ライセンス登録をすることになる。ズルして得する方法もない。
だから個人ユーザーは憤慨する。
正直者が馬鹿を見るようなことだと泣くに泣けないし。
やはりこういうことはちゃんと訴えないと、と思った理由にはこういうことも大きかったりする。