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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

珍しいジャンルの本ですが

うちのサイトではちょっと異例のジャンルの本のご紹介ですが…。20年以上前からのお知り合いの漫画家、安曇もかさんのコミックスが6月、7月に3冊続けて発売されるというおめでたいことがありましたので、お祝いの意味も含めてのご紹介です(^^;)

ただし、あくまでも「BL」のジャンルですので、そういうのが苦手な方にはオススメ出来ないかもしれないのが残念ですが…。

 「天離る」

私が待ちかねていた「和の歴史物で1冊」というコミックスがやっと実現しました。漣

旧作(でも私はこれが一番好き)の「天離る」は義経と弁慶がメインのお話です。頼朝にーちゃんが影の主役?…悪役っぽいですが、シリーズの主役っぽいですよね。

BLの商業誌の世界には「お約束」がありまして、「ハッピーエンドじゃないといけない」というのもそうなんですね。でも史実ですとどうしてもああいう悲劇になっちゃいますし…。そのラストシーンが秀逸で、ご本人に尋ねたところ、「あそこで終わると気持ち的に最高かと思って…」というお返事をいただいた記憶があります。で、史実をご存知の方には余計にじーんとくるわけですね。輦 納得。

ロン毛の弁慶はいかにも少女漫画的な華があるキャラですし、そういう微妙な好みがちゃんと反映されているのもいいなあ、と…(^^;)

 「深窓のスワロウテイル

掲載誌の各号のテーマで「執事」だとか「学ラン」だとかいうのがありまして、その時々のお題に合わせて描かれたシリーズ物。母の再婚でいきなり執事を置く家の子息の身分になってしまった主人公と、美貌で訳ありげな青年執事とのエピソードもろもろ…。ま、これもハッピーエンドのセオリーどおりの展開になっております。現代物ですので、これが一番読みやすい方も多いのかなあ?と…。

和ものでも西洋史ものでも現代物でもびしっと決まるもかさんの画力がすごいんですよね~。

 「砂上を征く花」

日本とかアジア風の風俗で描かれた架空の国のお話。敵国の将同士が惹かれ合い、大切なものを引き換えにする選択に悩む、これも切ない物語。こういう世界観がなんとも好きなんですよね~。これも悲恋に終わりそうななりゆきで展開するんですが、実は…と、ラストにきっちり安心出来る描きおろしのエピソードが…。漣 個人的には「天離る」の次に気に入っております。

ただ、Amazonでのリンクですと、肝心の絵が見えませんので、オフィシャルサイトにてご覧くださいませ。

 20年以上前、まだアマチュアの頃のもかさんの絵に私はひたすらため息をついておりました。これほどの画力があったらなあ…と、ものすごく羨ましく思っていたんでした。

で、現在でもいまだにため息ついております。

…が、やはりここまで来ると、もうかなり生来の才能が違うんだよね、と納得出来てしまいます。この画力をもってして、いつかBL以外でも本格的な歴史物が読んでみたいなあ、と密かに願っている私なのでした…(^^;)

ちなみに同人誌の世界では華麗なバンドの世界をシリーズで描かれております。こちらもそのうちコミックスにまとまるかもしれません。(2冊はすでにまとまってるんですが、再販はどうなのかな?)

そういうわけで、非常にマニアックな創作世界へのご案内でした(^^;)

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