特集が荻原規子さんだったので、久々に「活字倶楽部」を買いました。荻原さんの記事以外は斜読みしかしてないんですが、なにか面白そうな本がないかなあ、と期待もしておりました。
が、私のアンテナに触れる本がひとつもなくて、かなりがっかりです。玲 今どき世間でベストセラーなどもいっぱいあるのになあ…。
で、ふと気がつきました。私が面白いと感じる本はどちらかというと物語性だけではなくて、キャラクターへの共感がかなり大きく左右しているなあ、ということです。
忘れっぽい私はストーリー自体がどんなに面白くても、キャラクターに強い印象がなくて、共感を持つことが出来ない作品には魅力を感じないみたいですね。だから面白い作品というのは物語の流れではなくて、キャラクターが何を感じ、なにを考えていたか、というのが印象と記憶に残っているようです。どうも私の読み方はそうなんだなあ…。
これはドラマなどでも同じかもしれません。なによりもキャラクターの存在感が一番だったりするのでした。世の中にはキャラクターも物語も秀逸という作品もあります。荻原さんの本や、小野不由美さんの「十二国記」シリーズなどはその典型かなあ、と。京極夏彦さんの京極堂シリーズのキャラも結構好きですが。浅田次郎さんの「蒼天の昂」もそうだったなあ…。漣
他にはどうなのかなあ…。いわゆる「キャラが立っている作品」は最近漫画の方が圧倒的に多いような気がしたり。
キャラが生きていないフィクションは面白くないので、だからどちらかといえば最近はフィクションよりもノンフィクションやエッセイ、ホラー、ライトサイエンス関係の方が面白いと感じるのかもしれません。
「このキャラは絶対にいいよ」という面白いフィクションがあれば教えてくださいませ。このところ面白い小説にちょっと飢えている私です。嶺