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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

私と「いちえふ」のひと区切り

昨日の「描けない」つぶやきではご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

 

月、火、水の3日間で、どうしても自分が動かないと進展しない家族のこと、のために連続で動いていて、まだ成果とか、はっきりしたことはわからないものの、現在の自分ではこれで一杯一杯かもしれない、という感じで動いたので、疲労困憊はしましたが、とにかく一区切り、なのかなあ?という心境になりました。

 

昨夜は疲れて寝たから、本当に起きられなくて、9時間くらい寝ていた気がしますし、実は身体はまだとてもしんどいです。が、精神的にはちょっと峠を越えたような感じもありまして、そうしたら不思議なことに、徐々に「描きたい」という気持ちが戻ってきたような感じです。諦めなくてよかったなあ、と思います。

 

まだ疲労度が強いので、今日もぼーっとしているとは思いますが、無理のない程度に続きを描いていけたらいいなあ、と思っております (^_^;)

 

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一区切り、という意味でこちらも一区切りになったなあ、という「いちえふ」です。

竜田さんが実際にやった作業の内容に、漫画の内容が追いついたから一区切りということになったようです。

 

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)

 

 

この3巻でちらっと描いておられましたが、漫画を描こうと思った時に、ヒーローモノにしたらどうかなあ?という想像もされたようですが、でもそれだとデマを流して煽る連中と同じことになってしまうから、と自重。

 

で、ご自身で実際に体験されたことを本当に淡々と描写する方法に徹底されたからこそ、リアリティが訴える力があるんだと思います。作業するにあたって、どれだけの重装備が必要か、どれだけの時間で手早く正確に済ませないといけないか、どこに神経を集中させないといけないのか。

 

…そういうことももちろんですが、漫画の仕事と並行して働くことの難しさ(主に時期的なタイミングかな)とか、正体がばれると仕事をさせてもらえない危惧があるから、取材を受けるにも絶対に顔と名前をださないこととか、現地で作業員の人たちが寝泊まりする場所の確保に苦労されたこととか、そういう数多の苦労が積み重なって、当初は重装備でないと立ち入ることが出来なかった「いちえふ」の敷地内、現在では普通のマスクだけで立ち入り可能になっている場所もあるそうです。

 

実に多くの作業員の人たちが地道な努力を重ねてこられた結果だと思います。

 

どうすれば被曝量を少なく作業できるかの工夫は伝えられて、さらなる工夫に繋がります。そのくせどうしても線量が高い場所に行かないといけない時はこぞって志願する、という話も興味深くありました。

 

仕事の合間にボランティアで歌ったり、地元の人との交流の結果、「福島は第二の故郷」と感じるようになった、という竜田さんですが、いまでは作業そのものにやり甲斐を感じるようになられているふしもありますね。また機会があれば行かれるのだと思います。

 

終息までにはまだまだ時間を要するのでしょうが、そこで黙々と、それなりに楽しく働いておられるみなさんに敬意を表して感謝したいと思います。

 

 

 

私の従兄は今年の春まで福島の大学で働いていました。9月にはまだ集中講義があるから、と行っていたようですが、日常的に線量計を持ち歩いていたようです。大学からの支給だから退職の時に返してきたそうですが、福島市内ではスポット的に高い場所は存在した、と言っていました。でもみなさん、普通の生活の場ですしね。

 

どういう姿勢でそれを見つめていくのが一番いいのか?そのひとつの方法として「いちえふ」という作品は方向を示してくれてるような気がします。

 

 

 

 

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