お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「パパは楽しい躁うつ病」

昨日は本当はドラッグストアに行くつもりだったんですが、あまりの寒さで体調が良くなくて、中止になりました。今日は行けたら行きたいけど、やっぱりひどく冷えているので、どうかなあ?? こういう日はマジで冬眠したいよ (ーー;)

 

実際に冬眠していた人の話を。 作家、北杜夫さんとお嬢さんの斉藤由香さんの対談集です。北さんがもう晩年の本ですね。

 

 

読みながら推測したところでは、躁病の発病はだいたい40歳前後のように思えます。 夏は躁状態、冬は鬱状態、というパターンがメインだったようですね。 で、躁になると、株取引に熱中して「映画を作る。そのための資金を作る」と言い出すらしく、一度は本当に破産したこともあるのだとか。双極性1型の人の波が激しいパターンだなあ。

 

冬になると、とにかく朝も昼も晩もずーっと寝ている。起きてこない。 でもご本人の話では、うつの時でも一度も希死念慮を抱かなかったし、自殺しようと考えたこともなかったそうです。なぜならばこれは巡り来るもの、必ず鬱から抜ける時がくる、と。確かにそうですね。だから冬眠する虫のように眠って待っていたのだそうです。

 

家族も大変だったと思いますが、奥さんもお嬢さんもどこか楽天的で、特に子供だったお嬢さんはそれを楽しんでいたそうです。 躁の時はいきなり独立国作っちゃったりするんだもんな。それって坂口恭平さんの同じパターンか、と思いますが、北さんは通貨まで作ってしまったからすごい。 その躁状態の祭をまわりの人まで巻き込んでやってしまうんだもんな。すごいね。まあ、お友達も遠藤周作さんとか、阿川弘之さんとか、一癖も二癖もあるような方々なので、その点は理解があって良かったかもしれませんんね。自由業の長所かもしれません。

 

肝心の原稿はいつ書いていたかというと、うつから躁に向かう途上、軽躁期だったようです。なるほど。寝込んでいる時期は無理だし。お祭り状態でも無理なわけだ。納得。

 

さすがに自分の気分の波を上手くとらえておられたというべきでしょうね。 「パパは作家としてはたいしたことはないけれど(いえ、そんなことありませんよ)躁鬱病を世に知らしめた功績はある」とおっしゃってますが、たしかにそれは有難かったですね〜。

 

まだ高度成長期のただ中で、「今はうつだから書けない」と言うと、編集の人にも「それってなんですか?」と言われたそうです。そういう時代からしたら隔世の感があります。

 

私自身も双極性2型だと言われると、えー、ちょっとかっこいいかもしれない、とか思っちゃうくらいだもんな〜 (^_^;) そういうふうに思えるようになったのも、あるいは北さんのおかげかもしれません (^_^;) 循環する病気だから落ち込まない、マイペースで行こう!という感じでしょうか (^_^)

 

 

Copyright (C) 2001-2018,Haruusagi All rights reserved.