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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

風邪のユートピア

 昨日に引き続いて「心という不思議」から。

この本の著者の春日武彦さんは隠居したら、是非とも味わいたい楽しみの中に「風邪で寝込む」ことがあるのだそうだ。

意外に思えるけど、そういえば結構悪くないかもしれない、と思ってしまった。たとえばさほど症状がひどくなくて、熱でけだるい程度の風邪ならば、時間とか仕事とかをまったく気にしないで、じっくりと寝ているのってそんなに悪くないかもしれない。もちろん、心配して世話を焼いてくれる人も必要だし。撚

今の時代、たまに風邪で寝込んでも、仕事のことが気になって、おちおち寝ていられない人がほとんどではないかしら。主婦ならば家事が気になるしね。そういう仕事の心配や家事の心配や、これ以上病気がひどくなるという心配がないのなら、心ゆくまで、完治するまで寝ているのって悪くないかもしれない。

食事の時間には暖かいものを持って来てくれる人がいて。食欲ないなあ、と思ったら、果物を剥いてくれたり、アイスクリームを持って来てくれたり。定番の桃缶とかもいいなあ(笑)(どうして桃缶なんでしょうね?)

静かに陽射しが移動してゆくのをまどろみつつ感じたり、鳥の声や生活音を味わったり。雨の音を聞いてみたり。…なるほど、なかなかのユートピアかもしれないなあ。この先生のユートピアはかなり同意出来てしまう。

しかしながら…精神科の先生ってほとんど患者と紙一重だよね(笑)実際にこういう楽しみが味わえるようになったら、もうすでに世の中からは必要じゃない人間ではなくなっているのかもしれないなあ…と、ふと思ってしまった(汗)怜

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