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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

遺伝子って不思議なの

8、9枚目のイラストを同時進行で製作中。なんだか描いても描いても終わらないなあ、という感覚。文章になればもっと強く感じるのではないかしら(汗)まだまだゴールは遠いです(汗)

このあいだ仲間内でちょっと話題になった話。竹内久美子さんの著書「遺伝子が解く!女の唇の秘密」という本で見つけた興味深いネタです。

竹内さんの本にはよく「シンメトリー」という概念が出てきます。目や耳やからだの中に対称にあるものが、完全なシンメトリーに近付くほど、生物としては生殖能力なども強く、その結果として女性にモテる男性、というのが出てくるのだとか。

人間、完璧なシンメトリーな人はいないと思いますが、まあ、左右対称に綺麗に整っていれば、それなりに「美形」だって認識されるのかもなあ、と思います。男女を問わず。

…で、そのシンメトリーがもっとも整った形で現われやすいのが上の子供なんだそうです。いわゆる長男ですね。

女の場合はあまり出生の順に関係ないらしいですが、男の兄弟の場合、次男、三男、と下の子になるにつれて、そのシンメトリーが崩れやすいのだそうです。それは胎児の時期に関係があるそうです。

女の子の場合だと性染色体はXXですよね。男の子の場合だとXY。この「Y」の遺伝子を母親は自分にはないものだから、一種の異物みたいに感じてしまうそうなんです。だから胎児を攻撃してしまうことになるのだとか。

ただし、長男の場合にはそれは関係なくて、彼が生まれる際に産道で長男と母親の血液が混じってしまった時に、免疫的に反応することがあるそうで、そうすると以後に生まれる男の子、次男、三男などを攻撃してしまうのだそうです。そしてシンメトリーが崩れてくる。下の子になるほどその傾向が強くなるそうです。

別に人間的に出来が悪いとかいうわけではないので、誤解のないように(汗)

でもね、わりと最近わかった興味深いこと、というのが、この男ばかりの兄弟の下の子になればなるほど、同性愛嗜好が強くなるという調査結果が出たらしいです。そういうのを調べた人がいるんだなあ…。それで判明した事実なんですね。

母体からの攻撃が思わぬ結果を引き起こすきっかけになるのかもしれません。

もっとも動物行動学においては同性愛は別に異常だとは思われていないらしいので、ご安心を。バイセクシュアルなどは繁殖戦略においては最強のものではないか、と竹内さんは記しておられます。

この本には他にも興味深い考察がいっぱいです。わかりにくいテーマを実に身近にわかりやすく書いてありますので、竹内久美子さんの本は身近な生物学や人間に興味がある人にはとても面白いのではないかと思います。

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