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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

Photoshopという画材

いいお天気なんだけど、気温は下がって、現在私の部屋は12℃しかない。でもストーブを出すと邪魔になるのでまだ我慢している。手足の先さえ冷えなければそんなに寒くないんだけどなあ。

現在お裁縫はちょっと休みにしているので、今日などは朝寝もしてしまったし、それから買い物に行ったら、すぐにお昼になったりして…(汗)もっと充実させた生活をしないと、と思いつつ、今は鬱傾向が強いのでひきこもり気味になっているのも仕方がないかもしれない。

Web拍手ありがとうございます。「月満つる時」を気に入ってくださってありがとうございます。これからもしっかりと頑張りたいです。 >シオンさん、すみません。キリ番は残念でした。でも結構すぐに次のキリ番も回ってくると思いますので、タイミングがよければまた是非、狙ってやってくださいませ。 >ゆうなさん、メッセージありがとうございます。私もいつもお邪魔しているのに書き込みできなくて申し訳ないです。素敵なアイコン、使ってみたいのですが。「星の旋律」も好評で嬉しかったので、壁紙など作ってみたいと考えております。

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長いあいだ、私はカラーの絵を描くのが下手なんだと思っていた。そもそも現在の絵柄に近いイラストを描くのも、当時の同人誌の印刷事情だとモノクロがやはり主体だったし。

でも同人誌印刷の世界でも、徐々にフルカラーの表紙などが増えてきて、技術は向上し、印刷の単価も下がってきた。

そうなればそれなりに自分もカラー表紙など描いてみたくなる。まず手近な透明水彩など始めてみる。…でもなんだかあんまり綺麗じゃない(汗)カラーインクなども集めてチャレンジしてみた。でもやっぱり上手く描けない。こういうあがきは何年か続いた。結局、フルカラーの表紙は幻のまま、多色刷りの表紙までが限度で終わった。その頃には技術的なことばかりではなく、自分のカラーセンスについてもすっかり自信をなくしていた。

水彩絵の具が駄目、カラーインクが駄目、というので、どうにか辿り着いたカラー画材は色鉛筆とパステルだった。この二つの組み合わせは水を使わなくても手軽にできる点と、それなりに綺麗な画面が作れるというので、まあまあ、気に入っていた。

色をたくさん集めるのも楽しくなってしまい、やたらたくさん色がある色鉛筆やパステルをコレクションしてしまったのもこの頃だった。

しかしながら…色鉛筆とパステルにもいささか不自由な点があり、私の場合は「細かい表現ができない」というのが少し悲しくなった。透明水彩とカラーインクで挫折しているので、自分には水を使った画材は苦手だという意識があったし。

…そういう頃に出会ったのが、会社のPCでつないだインターネットの世界。パソコンで絵を描いている人がいる。そういうことができるんだ。いささかの光明を見た気分になった。その頃は仕事でIllustratorを使っていたが、もっぱらモノクロ原稿の版下製作に使うばかりだったので、Illustratorで絵を描く、というのはちょっと結びつきにくかった。

そのころ出版され始めたCGのテクニック本を見てみると、PhotoshopでCGを描いている人が多く、またその作品が綺麗だったので、これならば私にもできるんじゃないかと、ふと思ってしまったのだ。

実際にPCを購入したのは2000年の初秋になるが、その時にはもうPCを使う目的が「インターネットとお絵描き」としっかり決まっていた。そのための環境を揃えるのにかなりの出費は必要だったけれど、後悔はしなかった。

ペンタブレットも用意して、いざ、とはじめてCGを描いたのは2000年の9月の頃。実はこのサイトにはまだ最初の一枚が飾ってあったりするので、無謀なチャレンジも確認していただけると思う(笑)

でも私自身は決して無謀だとは思っていなくて、どうしても描きたい、という意欲に燃えていた。不可能を可能にするのはやっぱり熱意と根気なんだよね。

十二単のかさねの部分など、私の場合はCGでなければとても上手くは着色できないと思う。小さな部分を拡大して塗れることや、いくらでもやり直しができて、いろんな試しができるという安心感も大きかった。

かくて、私にとっての一番の画材はPhotoshopになったのである。このソフトは描きたいものを形にしてくれるばかりではなくて、カラーを描く、ということに対する私の苦手意識を払拭してくれた。それがなによりも嬉しかった。私にもカラーは描けるのよね、と自信も生まれた。心おきなくいろんなことにチャレンジ出来るのも嬉しかった。

Photoshop自体はやはり写真のレタッチのために出来たソフトだとは思うのだけれど、いまは私にとっては一番の画材として存在している。決して安価ではないソフトだけれど、一番有意義に役立ってくれたソフトだし。きっとこれからも使い続けるだろう。

私のように他の画材で挫折した人にも是非試して欲しい画材である。

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