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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

人生の最後まで残る「その人らしさ」という宝物(介護の気付き)

母のところに行ってきました。疲れた…。もうなにもしたくないくらいの疲労感ですが自分のメモのために書いておきます。

 

このブログは絵と同じで自分が書きたいときに書きたいことを書きたいように書いていますので、その時の興味関心によって話題はあちこち飛びますのでご了承ください。人間、実にいろいろなことを考えて生きているんだなあ、と自分でも思います。

 

 

 

で、今日は介護の話題

 

11時からカンファレンスでしたので、ケアマネさんや介護士さんや看護師さんのお話をまとめて聞く事が出来て、非常に有意義でした。

 

先週、気にしていた(それで私まで鬱になっていた)「殺してもらう」発言ですが、ひとりで部屋にいる時に時々言っているそうです。ただ、介護士さん達が来られるとわりと機嫌よくしていることと、毎食綺麗に完食することと(ただ速く食べる過ぎるので、喉につまらないかとは心配されていますが)食堂に皆さん方といる時はテレビを眺めたり、まわりを眺めたりするのが気晴らしになっているようです。だから「殺してもらう」とも言わないようです。

 

「今がやや谷の感じですか?」というと介護士さんが「いえ、入所された時の方が食べてくれないし、もっとひどかったです」とのこと。

 

 

スタッフさんにあだ名をつけたり、「あんた長男」「あんた次男な」と言ったりして、それなりに今の環境に馴染んでいるようです。たまに機嫌が悪いと「ご飯いらん。あんた食べ」とか言ったり、姿勢維持用のクッションを投げたりしているようですが。

 

嬉しい事に、左足かかとの褥瘡は経過が良く、もうかさぶたが剥がれたら完治、ということになったようです。よかったなあ、と言うと、寝たまま、右手だけでベッドの上で踊ってました (^_^;) これも時々やってるようです。可愛いじゃないか〜 (^_^)

 

 

体重が現在38.2kgで、やはり高齢になると吸収が悪くなるらしいので、38kgを切ったら、栄養補助食品の追加も検討するそうです。ペースト食はカロリー低めかもしれないですね。

 

以前は摘便が必要でしたが、今はわりと自然排便も出来てきているとのこと、下剤は飲んでいますけど、自然に出るのは嬉しい事です、これもホントにありがたいです。

 

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今回、新しい気付きがあったのは、食堂でみなさんと一緒にいる時に、「○○さん、しんどそうやで」「△△さん、寝たはるで」と自分が気付いたことをスタッフに知らせて、次の行動を促すようなことをしているということです。まわりに気を配って、注意している、というあたり、ずーっと級長とか生徒会とか、そういうポジションでいた母らしい、まわりの世界との繋がり方だなあ、と思いました。

 

基本的に自分のことよりもまわりの人のことに神経が届くタイプ。それで困っている人を見つけたらほおっておけない人で、よく父が「博愛衆に及ぼすやなあ」と言っていましたが、今の母もそういうことは変わっていないです。いや、むしろ、そういう行動パターンでいた方が本人が生き甲斐のようなものを感じて張り合いがあるかもしれません。

 

見返りを求めない人助けがしたい人です。それによって自分も満たされる人です。認知症っぽくなっていてもそれって全然変わっていないなあ、と思うと嬉しくなりました。母の最も母らしい部分って変わらないんだ、嬉しいなo(^-^)o

 

 


…振り返ると、もしかしたら私にもそういう母と似ているところがあるのかもしれません。困っている人、悩んでいる人を見ると黙って通り過ぎることが出来ない性分なんですよね…。もちろん、見返りは期待していません。

 

母が以前に「もしもあんたらがな、どこかで困っている時に、誰かに助けてもらえたら嬉しいと思うしな、そやから私も困っている人のことは助けてあげたいねん」と言っていましたが…。このセリフ、「あんたら」を「甥や姪」に入れ替えればそのまま私の心境になるなあ、と… (^_^;)

 

双極性2型の遺伝子だけじゃなくて、そういう気質も受け継いでいる気がします。

 

そして、母のそういう部分が人生の最後まで残るのがすごく嬉しい父の思いやりや優しさも本当に死ぬまで残っていましたけど、何も持っていけないあの世への旅立ちの時でも、そういう「その人らしさ」は持っていけるんだなあ…。嬉しいなあ…。

 

 

…これ書きながら泣いてる私です。行くまでは気が重かったけど行って良かった。これから少しずつ私も元気になれるかもしれません。

 

スタッフのみなさまに感謝しつつ… ( -人-)

 

 

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