クリスマスは恋人と過ごす、という風習がいつから一般化したんだろう?と、ふと考えてしまいました。
私の子供の頃にはそういうのはなかったですね。家族と過ごすのが一般的というか、うちなんかは特別なことはなにもしませんでした。物心ついた時にはサンタクロースの正体も知っていたので、それ以降は親も無理してサンタ役をやらなくなりました。そのかわりにお年玉の金額を増やしてくれました。 いや、子供でもわかってたんだよ。クリスマス→お正月と続く出費の時期がさ、大人にも大変なこと。だからひとまとめでいいや、と思った次第です。
クリスマスを恋人と過ごす、というのはきっとあれだな。バブル期のトレンディドラマあたりが大きな影響になっているんだろうな、と思います。例によって私はひとつも見ていないから具体例がわかりませんが…。山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が好きだったおかげで、JR東海のCMは印象に残っていますが。あれはミニドラマみたいで好感が持てるものでした。
結局バブルが弾けて、生活がつつましくなっても、慣習として残ってしまったのは、日本人がよほど「横並び」が好きだからだと思います。バレンタインもそうですが…。そういうのが嫌いな私はずーっと影響を受けないままでここまで来てしまいました(^_^;) …でもそれはそれでいいんだよ。横並びが気持ち悪いと感じる人間は少数派なんだし、多数派の支持のもとに残ってきたわけだから…。
前にも書いたと思いますが、私はたまたまカトリックの系列の私学の附属幼稚園に通っていたおかげで、キリスト教的な行事も一通り体験しています。復活祭や感謝祭なども隣接の教会にも行ったしね。
クリスマスはやはり一番大きな行事でしたから、印象がひときわ強いです。当時、YWCAの関係で日本に住んでおられたご家族のお父さんが(どこの国の人だったか記憶にないんですが)サンタクロースに扮して来られたおかげで、ものすごい本物感がありましたし(そういうのは子供でもよくわかる)、23日のには降誕劇をやりました。その時の役は天使の一人でした。まあ、園児の劇ですからかわいいもんだと思います(^_^;)
劇のあとで、聖歌隊になって、近くの病院の小児科病棟(私もよくお世話になるところですが)に賛美歌を届けたりとか、これも夜の行事で、ろうそくを掲げてですから、印象に残っています。
で、24日、イブの夜は附属の短大のお姉さんたちの降誕劇があるわけで、さすがにこれは見応えがありまして、演出も舞台もそれらしく工夫されていて、荘厳なガブリエルにひどく感銘を受けたというか、感動を覚えた記憶があります。折しも外に出ると雪が降り出して積もりかけていて、本当にホワイトクリスマスという自然の演出のプレゼントをもらった気分です。
多分その時に美的に感動を受けたんだなあ、と思います。別にクリスチャンにもなりませんでしたが、以後、なんとなく個人的に一番親近感を覚える天使がガブリエルなんですね(^_^;) (このテンプレのヘッダもガブリエルです)
ちなみにこの幼稚園からは卒園の時に新訳聖書をもらいました。
うちの向かいが幼稚園だったんですね。その隣が短大で、さらに隣が教会、もうひとつ向こうが神社、という恵まれた場所に住んでいました(^_^;) 子供の時期に神道、仏教、キリスト教の全部に馴染んでいます。(どこかでキリスト教の幼稚園に行ってた、というお坊さんの話も見かけたことあるぞ)日本人ってこのあたりはしごく寛大というか、無節操というか、好きなものを選べばいいというのでしょうか???
…で、結局どこの宗教にも属さない私みたいな人間になったりするんですが、でもいいとこどりの精神は残っている気がします。
まあ、結局、昔から「私は私」でしたので、比較的新しいと感じる風習にはいまだに馴染めないままですし、影響を受けないでおりますが、たまたま恋人がいる人はどうぞ仲良く過ごしてください。たまたま恋人がいなくても嘆く必要はないと思います。家族と、もしくは友人と過ごすのも貴重な思い出になります。誰も隣にいなくても嘆くことはありません。どこかであなたを想ってくれている人と一緒に過ごしましょう。クリスチャンの人はもちろんミサですよね。
…っていうか、静かに祈ってくれている人の最も身近にイエス・キリストも存在するんじゃないのかな?…私はそういう風に感じるのですが…。一人で自分を見つめる人のそばに…。
クリスチャンではありませんが、とにかく感謝しておいてもいいかな?とは思います(^_^;)