「乙嫁語り」と「シルクロード」
昨夜はどうも具合が悪かったので、なかなか寝られず、足のむくみが悪化しているのみならず、手が握りにくいということは手もむくんでるなあ、と。胸が苦しいというのは動悸もしていると気が付いて、本当に久しぶりに救心を飲みました。それでやっと寝られた次第。
このごろ妙に炭酸系のジュースが飲みたくなったり(そんなに好きじゃないのに)するのも、背中の凝りがひどくて、暑さやストレスで胃腸の働きが弱ってるんだろうな、と自己診断。心がけて胃にやさしいものを食べるようにしています。
代謝系全体に堪えてるような気もします。やっぱり疲れかなあ… (ーー;)
本当は2,3日でも介護から離れてゆっくりした方がいいのかもしれません。でも入院と違ってショートステイはいまいち安心感がないし、お金もかかるしなあ、というのが難ですね (*-д-)-з
ところで、唐突ですが。
森 薫さんの「乙嫁語り」が好きです。
19世紀中央アジアを舞台にした人々の生活が、慈しむようにこまやかに描かれています。メインの家族の日常を描いたカバーイラストなど、本当に大好きです。ああ、生活だなあ、って伝わってくる。
否応なしにNHKの「シルクロード」を思い出させます。
「シルクロード」も大好きでした。喜多郎さんの音楽も大好きだったし。
あの番組のあとで知りあった人の中には「働いてお金を貯めて、シルクロードのあちこちに行っていました」という人もいました。その旅行記を自費出版で、というか同人誌で出されていて、随分楽しませてもらいました。その人も当時はまだ20代で、若くて健康だったから出来たのかもしれません。
結局、あの番組で得た一番大きなものは、ーーー日本は海の中に独立して存在しているわけではない。歴史や文化やあらゆるもので、大陸の各地域と繋がっている。西の果てはペルシャから、やがてはローマまで。そして長い道程をしっかりと結んでいるのはその土地の人々の生活にほかならない。ーーーという実感でした。
この実感は大きくて、いまでも「ずーっと繋がっている」という意識ははっきりとあるし、見知らぬ土地の人々の生活に思いを馳せることがたやすい感覚になっています。あの番組の功績かもしれないなあ…。
(かつてはそういうことが出来たんだから、HNKは今もしっかり意識改革して欲しいと思います。)
そういうわけで、私にとってのシルクロード浪漫は、無数の人々の生活と文化を縦糸に、歴史の変化を横糸に、長く編まれ続けてきた極上の絨毯のような気がします。
時々、それに思いきり寝そべってみたくなるわけですね (^_^;)