草間彌生さん - お互いさまおかげさまありがとう

眠くならないので、こんな時間に書いております。

まだまだブログはお休みするつもりだったんですが、さきほど非常に珍しく、NHKで草間彌生さんの特集番組を見たもので…。

草間彌生さん公式ページ

草間さんが言ってらした言葉のあれこれが私自身の言葉のようにシンクロして、正直かなり驚いたというか、そんな感じです。

草間さんの仕事場は東京の「草間ビル」と呼ばれるアトリエですが、寝泊まりされているのが病院の精神科で、その生活が40年にも及ぶそうです。それが精神的に一番落ち着くそうです。病室はちょっとした私室みたいな雰囲気になっていました。

非常に精力的に創作活動を続けていらっしゃいますが、「私って天才よね」とかいうポジティブな言葉はいいのです。事実そうだと納得も出来ますし…。

そうじゃなくて、草間さんも頻繁な希死念慮に襲われるようで（自殺願望と言う方が正しいのか？）

「絵を描いていなければとっくに自殺していた」とか、

「絵に救われてる」とか「具合が悪かったけど、描いているうちに良くなってきた」とか、

…そういう言葉がまるで私自身の言葉のように思えます。私は全然天才じゃないけど。

海外での大きな個展のあとで、何枚もの作品が相当な価格で売れても、夜にひとりになると「駄目だわ、私、自殺しそう…」と暗い顔で現れて、スタッフの人たちに横になるように指示されて、ソファに丸まってしまったりとか…。

なんというか、本当に精神の病を抱え持つ人の孤独の深さとか苦悩とかがしみじみと伝わってきました。生きていくのも天才であるのも、実に大変なことなんだなあ、と。これはあらゆる分野の芸術家に共通のものだと思うのですが。

「絵」と言っても私などは草間さんの作品とは全然ジャンルが違うものを描いているんですが、前衛芸術でも草間さんの作品には結構惹かれるものが多いなあ、と思います。一番好きなのはカボチャですが (^_^;)

普通の人間にも好まれる作品を作り出せることはやっぱりすごいと思うし、そういう人でも私と大差がない苦悩を抱えて、日々の自殺願望と闘っておられるんだなあ、と驚きの発見でした。

草間さんの言葉が自分の言葉のように響いたことも不思議な共鳴でした。

ふと気になって、ひさしぶりに見たテレビだけど、珍しくよかったなあ、と。

これだけ書いたら満足して眠れそうです (^_^;)

おやすみなさい。