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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

海の汚染を調べれば漁師の生活を壊す。私は躊躇する。小出裕章

小出先生の感覚はごく普通の一般市民のそれに大変近い。

さらに哲学的に深いことを思考されている方だと思う。

だからこういう悩みもすごく理解できる気がするのです。

非常におこがましいですが… (; ^ω^)

いつものように以下よりの転載です。

要約、どうもありがとうございます m(_ _)m

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/22/tanemaki-jun2/

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6月21日 海の汚染を調べれば漁師の生活を壊す。私は躊躇する。小出裕章MBS

要約

・おととい札幌で講演。もともと私の講演会にはどなたも来ない。当初500人のところ800人を超えた人が来てくれた。ありがたいと思った。でもなんでかなあと思う。福島の原発事故が起きてしまったからなのだが、ほんとうに無念に思った。

・(昨日話し合った政治家の考える安全な原発というものについて)ここに至ってなおかつそんなことをいう人の神経が私にはわからない。

・(原発事故が津波で起きたことか地震で起きたことかで、他の原発の安全性を見るときに違いが出る?)そうですが、原子力発電所の事故というのは、津波地震だけではなく他の要因もある。要因を全て潰せることなんて、ない。だからこそ原発はやめなければいけないと言ってきた。全ての要因がつぶせて安全な原発が成り立つといまだに思っている方がいる。

・政治の場はやっぱり難しい。私は関わりたくない。と思いました。

・(小出先生の言い続けてきたことが影響を与えている。これからも発言して欲しい)もちろん私は発言を控えるなんて思っていない。必ず発言を続ける。私に政治の場で発言しろと期待する人もいるが…。(これまで以上に声がかかると思うが)ありがとうございます。出来る限りのことはしたい。

・(福島市内で学校帰りの子どもがいた。マスクなし。短パン。素足。足の大部分が露出。女の子も。こんな子供たちの日常に対してどう思うか)被曝を防ぐという意味では好ましくない。特にマスクはして欲しい。子供たちは、暑くなれば長ズボンではなく半ズボンを履くのは当たり前。それを禁じなくてはいけないのは相当な覚悟がなければ出来ない。放射能は目に見えない。大したことないと思いたい、と福島の方は皆思ってると思う。今まで通り、子どもには特別な重荷を負わせないで、普通に生活させたいと誰もが願うと思う。私がもし福島の市民であれば、子どもを半ズボンで生活させたいし、泥まみれにして遊ばせたいと思う。それが好ましくない世界に実はなっている。なかなか認めることは出来ない人間の性(さが)なのかな、と思う。

・(被災地の漁港。海の大量の瓦礫を引き上げていた。再開のためには船が必要。億単位のお金の投資をしなくてはいけない。これまでどおりの商品価値の魚は採れるのか。放射能の汚染について伝えにくかった。どう思うか。)私も言えないと思う。現在の海の状態を調べる一番有効な手段は海藻を調べること。ずっと伝えてきたが。原子力発電所から距離ごとに100メートル、200メートル、あるいは500メートル、1キロというように海藻を調べていく。どの距離までどれだけの汚染が到達しているかを概算だが把握できる。ただこれを行うと、どこまで漁ができるか、商品価値のある漁業ができるか、が歴然と分かってしまう。そうなると私自身は福島の一次産業を守りたいと思っているので、どんな汚染があっても日本人として買い支えなくてはいけないと思っているし、今まで通り漁をして欲しいと思っている。だが実際汚染がわかると、日本の人たちは買わない方向に走る事は疑い得ない。汚染を調べることがいいことなのかどうなのか。漁師の生活を壊す方向になる。私としても躊躇がある。

・私自身は科学という場に携わっている人間。正しい情報が命です。他の皆さんに比べても、私はどうしても正しい知識を知りたいし、正確に公表したいと思っている。それでも今の段階でそれをすると、福島の農業漁業が崩壊するおそれがある。なんとか買い支えよう食べようと呼びかけているが、そんなことが実現できるかには自信がない。立ちすくんでしまうという現実がある。

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