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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

夜間の白いガスと発光について 小出裕章

多くの人が気にかけていらして、私にメールをくださった方もありましたが、

あの17日夜中の白煙(?)についての小出先生の見解です。

やはりなにかが起きているのかな?心配ですね (ーー;)

以下、いつものように http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/17/fm797-jun17/

より、転載させていただきます。

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6月17日 夜間の白いガスと発光について 小出裕章

2011年6月17日(金)夜、FM79.7京都三条ラジオカフェ(環境市民、NPO京都コミュニティ放送)の原発災害特別番組に小出裕章氏が電話出演されました。

パーソナリティの下村委津子さんが、最新状況に関する小出先生の知見を的確に引き出されています。

録音

FM797原発特番 「冷温停止は不可能」京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章先生

http://www.ustream.tv/recorded/15435561

【FM797原発災害特番】

ストロンチウムの怖さ、すすまない汚染水処理。京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章先生にきく~ 2011-6-17OA

http://797podcast2.seesaa.net/article/210404044.html

要約

・(汚染水処理については、すぐに高濃度汚染水の処理が始まると思っていたが、その前段階で留まっていると理解していいか?)そうだ。福島原発の敷地の中には様々な濃度の汚染水が合計で11万トンある。今でも原子炉を冷やすために外から水を入れているが、その分も増えており、近いうちに溢れる。外から水を入れる方式を避けるために汚染水を循環させたいが、汚染したものをまわすと被曝が避けられない。少しでもきれいな水を循環させるため、比較的汚染の少ないものの汚染度を低くして回す。そのためのテストにとりかかったところ。

・(このつまづきは予想できた?)よくあること。ポンプを動かしても水が送れない場合には装置の破損を防ぐために安全弁を開くが、今回の問題はそこに猛烈な放射能があるということ。原子力の本質的な困難さがつきまとってきている。

・(新たな注水をしなくても水で冷やし続ける仕組みは可能か?)わからない。東電が公表してきたデータが度々覆されている。東電データを信用して原子炉は半分まで水があると考え、その上での推測を伝えてきたが、原子炉に水はなくメルトダウンしてしまったと5月12日に言い出した。それも本当かどうか分からないが、本当だとすると、2800度にならないと溶けない燃料が溶けて落ちている。鋼鉄の圧力容器の底が溶けて抜けて、さらに外側の格納容器を溶かして外に出ている。こうなるといくら水をかけても冷やすことができないだろう。

・(1号機では格納容器を溶かして燃料が外に出ているとすると、建屋の地面の下に落ちている?)そう。冷やすことができなければコンクリも溶かすため地下に落ちていく。

・(その点は新聞でもテレビでも言われていない。格納容器の底にたまっているとしか言わない。最悪の事態を伝えてほしいと思うが?)そう思う。

・(1号機は水をかけていない?)かけている。どういう状態にあるか不明だが、冷やすことが最重要なため水はかけている。

・(2号機3号機でも同じように格納容器の下に落ちている?)分からない。東電は水がない可能性が高いといっているが、それが本当であれば、格納容器の底に落ちて損傷させていると考えたほうがいい。

・(来年1月めどで冷温停止させるとしているが?)もともと冷温停止は原子炉圧力容器が健全で燃料がその中にあり100度以下になることを示す。いまは既に燃料が圧力容器から落ちているため冷温停止ということはありえない。

・(ウソを言うつもりはないのかもしれないが正確な情報が出ていない?)事故を小さく見せたいという意図のもとに発表されている。

・(東電ライブカメラを見ていたら真夜中に白いガスが吹き出ていたが、水蒸気か?)私も見たが、不思議だと思った。正直なんだか分からない。かなり劇的に噴きだしており、光ってもいた。何かの反応が起きているはずだと思った。茨城の空間線量が上がったという情報もある。ひょっとすると放射能放出に結びつく現象があったかもしれない。マスコミが東電に確認すべきことだ。

・(吹き上げている様子をみると、放射性物質が出ていることは間違いない?)水蒸気だとしても含まれているはずで、それなりに出たことは間違いない。でもあのように光るという現象は何なのか私にも分からない。東電は当然知っているはずで、発表があってしかるべきだが、ない。マスコミも一切触れていない。本来マスコミが追及すべきだ。

・(セシウムストロンチウムが最近検出されているが、ヨウ素とは違う影響がある?)もちろんそうだ。

・(この検出は状況悪化を示す?)ヨウ素131は8日で半分に減り、これまでにほとんど無くなっているといっていいほど。セシウムは半分になるまで30年。ストロンチウム90の場合は29年。一人の人間の歴史や子や孫のことを考えれば、取り返しの付かないことだ。

・(さらに怖いものが出てくると考えるべき?)作業員の努力が実を結んで事故の劇的な悪化が防げた場合、今後問題になるのは半減期の長いセシウム137とストロンチウム90だ。

・(海に落ちても土に落ちても水源に落ちても私たちが取り込むことになる可能性がある?)可能性というより、必ずそれを引き受けることになる。

・(食べもの、飲みものに汚染が広がった場合、覚悟して受け入れることになる?)社会がどのように汚染と向きあうかということ。農産物は出荷停止にしてすべて捨てるという選択もあるが、そうすると農業は崩壊する。

・(2号機、3号機の溶けた燃料については東電は底にたまっている状況ではないとしている?)東電は一部は格納容器に落ちているが、ほとんどは圧力容器に残っていると説明している。

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