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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「深刻な事態」とは?京大・小出裕章さんの話

小出先生へのインタビュー内容を簡潔にまとめたブログより、以下転載させていただきます。

http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2221240/

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以下、緊急転載します。

http://spysee.jp/%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0/1123786/#lead

小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)

1949 年東京生まれ。1968年に東北大学原子核工学科に入学。原子力の平和利用を志すも、原子力を学ぶことでその危険性に気づく。現在、京都大学原子炉実験所勤務

今私たちの暮らしは、たくさんのエネルギーを必要としています。マスコミや広告からは、自然エネルギー、CO2削減、オール電化、原油価格上昇、原発事故など、エネルギーにまつわる情報がたくさん流れてきます。

環境・暮らし・未来に大きな影響をあたえるエネルギー問題。

いろんな視点から、エネルギーのことを考えてみませんか。

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毎日放送ラジオ、たね蒔きジャーナルというもので、京都大学原子炉研の小出裕章先生のお話があり、こちらにも流します。

福島第1の海でヨウ素が4385倍という値、原発の内部で原子炉自身が破壊、融けており、放射能が出ており、格納容器も破損していて、タービン建屋にも汚染水が出て、トレンチ(水を漏らさない構造ではない)に出 たら海へ流れるしかないということです。除去しない限り、海に出るのです。これから放射能の濃度は高くなり、減らすには、トレンチから水を抜くことであ り、作業にかかっているが、時間がかかるほど漏れる水は増える、タンクがないからどうしようもない、タンカーを連れてきて水を移すしかない(タンカー会社 が拒否、こんな時こそ政治の出番である)、タンカーを調達する(2度と使えないが)必要ありとのことです。

リスナーより、飯舘村の土からIAEAの基準の2倍が出た件について質問があり、これに小出先生はとんでもない政府の言い分であり、日本の法律で放射線管理区域の100倍!小出先生のような特殊な仕事をする人が、飲み食い、寝てはいけないところの100倍であり、そんなところですぐに影響が出ないという政府は何かという批判がありました。

IAEAの組織すら原子力推進組織であり、それすら日本政府を批判している、日本政府の対応はあまりにひどいとのことでした。屋内退避のところではないが、コンパスで10km30kmで はない、風の吹いているところになる、この固有名詞を出さなかったが、汚染されているのが分かったら、行政はすぐに動かないといけない、それが出来ないの が日本なのだということです。同心円の避難範囲見直しは当たり前ということです。他の手段はもちろんある、時々刻々どう放射能が拡散するかは計算できる、 そのためにスピーディーがある、それを分かって決め細やかに対応しないといけないのにやっていない、原発は絶対安全、住民に被害を与えないと言って来た延長であるということです。

また、原発周囲に数百対の遺体があるのに、放射能汚染で持ち出せない、これは、ちゃんと運んで、遺族とともに被曝を伴いつつ、送るべきとのことでした。それはやらなければいけない、飯館村の人を避難させるのと同じ、何が人間にとって大切なのか、ということでした。

東電の社長が入院、会長は津波対策をあまり感じていないのですが、個人の感情は入れたくないが、恥ずかしい人たちだと、この期に及んで何を、ということです。

福島原発と同じ原子炉での電源喪失で危険であるとアメリカが30年 近く前に指摘していたのですが、それは昔からみんな知っていた、それなのに改善していない、だから対策を取らないといけないと小出先生他が言ってきたの に、日本の国、電力会社はそんなことは起きないと言って来たのです。そんなことを考えたら原発は建てられないからなのです、そういう事故を「想定不適当事故」と言っていた、起きないから考えないと言ってきたと言うのです。想定不適当事故は1975年以降、36年 前から使われてきた、しかし現に起こっている、想定不適当と言われてきたということで、シビアアクシデントと言われる(過酷事故)、日本ではそんなことを 考えなくていいとされてきたと言うのです。それを考えると原発は出来ないのです、だから都会に原発を建てなかったのです。

フランスへの期待が巷にあり、協力すると言うのですが、全く期待できないというのが小出さんの見解で、原発の最大先進国がアメリカ、それで事故が起こり、 それを利用してフランスが儲けようとしているとの見解でした。フランスに技術があるなら見せて欲しいということです。国際的な協力は、ロボットは、放射線 量の高いところで測ってくるだけであり、ポンプの修理、配線をつなぐことは出来ない、最後は人間がやらないといけないとのことです。規定の仕事しかロボッ トに出来ない、今の福島では想定外のことが起こっている、大変な過酷なことであると言うことです。

トレンチに水を運び出せないと、海に流れて海水汚染であり、海産物にもちろん影響が出て、海草は大変な汚染で、なぜテータが出てこないのか。今の状況は20日経ち、事故が起きて以来、決着(破局になるかどうか)は1週間と思っていたが、今、破局に至るかどうかは分からない、相手が悪すぎる、放射能そのものであり、「放射能は疲れを知らない」、放射能は今まで1日で1/10になるのだが、これからは減らない、福島の人が被曝しながら持ちこたえているのに、これからも被曝すると作業をする人のマンパワーが持たなくなる、作業できる人がいなくなり、出来なくなる、それが1ヶ月持ちこたえられるのか、という状態なのです。しかし、原子炉冷却に年単位の時間がかかるが、人が確保できるか不安とのことなのです。避難している人は、何年も避難しないといけないとのことなのです。

破局は、燃料棒の被服管(燃料の鞘)が破損しているのは、水素爆発ですぐ分かったが、燃料ペレットは融けていないと思っていたのに、プルトニウムが出て、 ペレットも融けている、ただし部分的に融けているので、全体が融けたらメルトダウン、水蒸気爆発、原子炉圧力容器が破壊され、放射能の防壁の格納容器もア ウトであり、今までの10倍~何十倍の放射能が出るということなのです。その破局を避けて欲しいとのことです。

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毎日新聞の藤田委員は、背筋が寒くなると言われましたが、私も、この話をよくキーボードで打てたなぁと思っております。特に、飯館村のことは深刻です。

さらに、日本政府のやっていること、某将軍様の国と同じと思いました(泣)。

小出先生はお怒りでしたが、私も怒っております!

この内容、私に無断でいくらでも広めてください!転載大歓迎です!

続きです。

毎日放送ラジオたね蒔きジャーナル、今日は緊急地震速報の中(別途ラジオで音楽を聴いていて地震速報にびっくり!)、水野晶子さんの司会の中で、京都大学原子炉研の小出裕章さんのお話がありました。

その前に、ニュースで、汚染水を復水機に入れる「前の前の段階」がやっと終わったこと、小出先生が汚染水をタンカーで運ぶ案を言われたこと、メガフロートにより行う方向だそうです(海に浮かぶ大きな箱のことらしい)。静岡市の海釣り公園を流用するそうです。1万トンの水が入るそうです。

福島第1原発放射能飛散防止のために、樹脂の散布の試験が行われ、埃などが抑えられるとの報告もありましたが、放射線測定計が不足し、作業員全員に行き渡っていないとのことです。5000個あったものの、津波で使えなくなり、使えるのは300個だけで、この後120個を追加するそうです(全員に持たせる)。これ、仕事をしてもらう東電が不安でないのに水野さん驚いています。また、半径20km以内に、自力で避難できない人が320人いるそうです。

それで、メガフロートの話、小出先生の案に似ているのですが、保管ならタンカーと一緒、ただ、タンカーに入れて、柏崎に行って汚染水を処理する必要があ り、水を入れて浮かべるだけでは、汚染水はどんどん出てくるので、海の上に置くのでは間に合わない、どんどん処理しないといけないので、メガフロートは水 を入れるだけになると言うことです。1万8000トンの容量で、この3週間で1万 トンの水が出ており、たまっているのは環境に漏れている(トレンチでは漏れてしまう、トレンチは単なるコンクリートの水路に過ぎず、水を入れることを想定 していないもので、コンクリートのひび割れからどんどん水が漏れるものだ)ということです。つまり、これから数ヶ月ならメガフロートひとつでは足りない、 全国からメガフロートを結集するのもいいことだというコメントでした。しかし、メガフロートは汚染水を想定していない、汚染水は泥水みたいなもので、放射 性物質は少なくてもものすごい放射線を出すので、メガフロートに入れても、放射性物質以外は、漏れないなら大丈夫、しかしその上に人がいるのはダメ、で管理上問題あり(放射線従事者が必要)なのです。処理するまで考えないとダメと言うことです。処理するのも、柏崎のものはこんな高濃度の処理は出来ないかも 知れない(日本には他に処理できる場所はない)ということです。放射性汚染水を処理するものは、柏崎か、六ヶ所村(こちらは再処理用、汚染水処理専用では なく、1万トンもの水は処理できない)なのです。

樹脂の効果は何かはある、敷地に降り積もり、飛び散るので、それを地面に固定する効果はあるとのことです。しかし「ある程度」であり、次から次へと樹脂で 固めないといけない、いたちごっこと言うことです。なぜ原子炉建屋が破壊したかは水素がたまったからで、布で包んでも同じことだそうです。

フランスの専門家が来ましたが、防護服、機材の提供を受けて、フランスは日本より多いが、原子力は核の技術と同じで、日本は核の技術を持ってはいけないと、戦後日本中の核研究施設をアメリカが破壊し、52年 にやっと許された、そのため日本の核研究は遅れて、日本に比べて、フランス、アメリカははるかに優れている、大洗の再処理工場はフランスの提供、六ヶ所村 は自前で出来ず、六ヶ所村もフランスに作ってもらったが、今回直面している廃液処理、原子炉冷却についてフランスは特別に優れてはいない、やることは他に ない、六ヶ所村をフランスが作ったので、それで優れているだけだそうです。

たまり水の処理経験はどこの国にもないということです。

福島県産の牛肉から放射能が出たこと、酪農家に打撃だが、セシウムが出るのは当然のこと、事故が起きてヨウ素セシウムと揮発性のものが出て、土は汚れ、それを摂取するものは汚染されるものなのです。だから、一日も早く処理しないといけない、野菜も、政府は3回 続けて暫定基準値を下回れば出荷停止を解除すると言うのは、専門家がどうの、ではなく、放射能被曝するのは全て危険であり、暫定基準値を上回れるとすぐ 危険、下回るとすぐに安全ではない、基準は個人により違うし、我慢する値であり、一律にやらない方がいい、福島の野菜が汚れている、誰も放射能を食べたく ない、一定レベル以上はダメとの基準を作ると福島の農家は破綻する、で、小出先生の案は、子供に食べさせてはいけない(子供は放射能に敏感)、大人は感受 性が鈍く、原発を許したのは大人であり、大人は甘受して食べるべきではないか、と言うのが小出先生の考え(都会が原発を地方に押し付けた)、どれだけ汚染 しているかを知らせて、汚染の高いものを大人が食べると言うことなのです。

線量計、全員に行き渡っていなかった、作業員の苦労に小出先生心配していたのですが、好ましくはない、こんな事態になる前に、東電は福島第2にも線量計はある、柏崎にもある、東電はせめられるべき、現場は極限であり、責められないが、あってほしくない事態であるとのことです。

飯館村IAEA基準の2倍の避難数値であり、IAEA原子力推進期間で、なるべく避難といいたくない期間が避難というのは大変なことであり、避難させないといけないということです。日本政府のデータからは、チェルノブイリの事故での強制避難地帯の何倍もの汚染で、放射線管理区域の100倍!の汚染であり(土1kgにヨウ素セシウムの値が出ている)、日本の法令でも管理で、一般の人がいてはいけない、行政は黙っていてはいけない、しかし、避難=その場所を捨てろと言えるのか、という論理もあるのです。

国で、福島の牛肉、厚労省の再検査で放射性物質一切なしと発表されたのですが、検査の過程に問題があったと政府はしているのです。汚染されていないとの知 らせはいいのですが、セシウム検査は、放射性検査は難しい、発電所敷地内のヨウ素が何千万倍(原子炉再臨界の証拠、それは起こる可能性は低いと思っていたの で驚いた)と言うのが間違いという位のもので、今何もなしという測定はまた信じがたい、測定に科学的な検証がいるとのことです。正確なデータを公表すべ き、間違いを公表してはいけないとのお話でした。

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今回はまた貴重なお話でした。テレビで一日何度も見るものが馬鹿らしくなりました。来週もお伝えします。

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