生まれてからン十年、ずっと京都人やってます。
書籍など、巷で喧伝されている京都人の気質には
自分に当てはまるのもはまらないのもあります。
最近気付いたのですが、一番自分に当てはまるなあ、
というのが「あたらしもん好き」ですね。
伝統を大切にする反面で、意外と保守的ではなく、
いいと思った新しいものを取り入れるのは好きなんです。
私の場合、伝統が好きですが、それをどうして現代風に
生かしたらいいのか、というのを常に意識しているような
気がします。そういう工夫が好きなようです。
京都の人間は学生さんも好きです。
彼らは外からも新しい風を運んでくれるから。
同時に伝統も伝えてくれるから。
ひとつところに停滞するだけの水は腐ってしまいます。
伝統を生かすためには常に新しい風と水の流れが
必要なのです。京都の人はそれを肌で感じているようです。
自分もそうだと気がついた時、ふと奇妙に
ちょっと誇らしいような気分になりました。