高額医療費限度額認定書について
この制度、高額医療費限度額認定書のことなんですけど…。
モルヒネで腹の痛みを抑えながら高額医療費の限度額申請するために役所に来てるんだけど、つくづく病人本人が福祉申請しなきゃいけないシステムはアカンなと思う。身体疾患だから痛み止めで動けるようになるけど精神だったらどうにもならん。
— わかり手@メンヘラ.jp (@ganbare_zinrui) 2017年6月29日
このムーヴができるの、自分に適応される福祉制度を知り、かつその手続きを実行できるだけの事務処理能力があり、それを実現するために医者に頼んで強い痛み止めもらう交渉力のある個体だけですからね。必要な人のうち、本当に僅かな人間しかセーフティネットを利用できてない。 https://t.co/PyOSy1omYc
— わかり手@メンヘラ.jp (@ganbare_zinrui) 2017年6月30日
「申請しないともらえないシステム」は頭が痛いところですが、この制度の存在を知らない人は案外普段元気で病院とも縁がない、という人が多いかもしれないなあ、と想像しています。
自分や家族が入院した時に支払う医療費はとても大きな額になります。それが所得に応じて適用されるわけで、闘病時に頭の痛い経済状態を少しでも楽にするのに役立ちます。
えらい大変そうだけど…
わかり手さんは苦痛をこらえて動いておられますが、これは別に入院する前からでも申請が可能です。つまり比較的元気なうちなら自力で申請が可能だということですね。そんなに難しい事務手続きではありません。
我が家もしばしば入院が必要になる母のために、毎年申請に行っています。そのついでに私と弟の分も申請してきます。役所の人は「入院されてからでもいいんですよ?」と言われますが、自分が入院してからでは誰も行ってくれる人がいないので、しっかり説明して「だからください」と言うとスムーズに発行してくださいます。
「自分が動ける時に申請しておく」というのは80歳をとうに越えた母の友人から学びました。高齢でもしっかりと自立が出来ている人です。そういう人はちゃんと心構えしておくもんだなあ、と感心しました。
作業療法士さんからも「藤本さんは前もってそういう準備が出来ていてすごいです」と言われますが、私にはそういうお手本があったから。もちろん元気な頃の母もこの制度は知っていて、父や弟の入院の時にも活用させていただきました。
自分や家族が弱いと、自然とそういう制度に詳しくなってしまうもののようです。
ネットのかわりの口コミ網
高齢者のあいだでは口コミも結構働くので、この制度を利用されている方も多いと思います。よその台所事情を慮ると、そんなに豊かな高齢者なんかこの辺にはいないもの。口コミがインターネットの替わりになってるんだなあ、と思います。みなさん、それだけ必死でもありますし…。
別にこのセーフティネットは難しくないですよ。自分が動けるうちに手続きすればいいだけのことだし。情報はスマホでサイトから手に入ります。わからなければ役所で尋ねればいいだけです。
作業療法士さんには私が先へ先へと想像して手を打っておくのがすごいと思われているようですが、こういうのはそれこそ効率を考えれば難しいことではありません。私の合理的な部分がこういう場所では役立っているようです (^_^;)
生来剛健でもない人間はこういう小さなことからでも自分を守るすべを身につけていくのですね。またそうせざるをえない現実があるわけですし…。
ただねー、こういうことを私が一手に引き受けてやってしまうから、弟なんかはなにも自分では出来ないと思うと、その辺は悩むところでもあるんですが…。離婚後に役所で自分で手続きしたことなんて多分ないと思うなあ… (ーー;) 頭が痛いなあ… (ーー;)
わかり手さんのつぶやきを読んでいるとえらい大変そうに思えるけど、実はどうかなあ、と思ってしまった次第です。身体が思うように動かない分、頭を使って検索して、それから動いていかないとね。役立ててこそのセーフティネットですから (^_^;)