台風が来ているせいか、思いっきり調子が悪くて、お絵描きもなかなか思うように進みません。もどかしいです。母などは寝込んでしまってます。 (*-д-)-з
なんでこんな過敏に反応するのか、自分でも嫌になりますが、以前から悩んでいた鼻炎っぽい症状も、「温度差アレルギー」なるものだと知って納得するやらがっかりするやら… (ーー;) 熱いものを食べると誰でも鼻水が出ますが、のみならず部屋を移動するだけでも鼻水が出てくるんだな。だから家のあちこちにティッシュを置いておく必要があって、しょっちゅうイライラの原因になります。お風呂に入ってもシャンプーしても鼻水、だし。こんなに過敏じゃない方がいいなあ、と自分では思いますが、体質らしいものはどうしようもありません (ーー;)
もしかしたらそのおかげで、自分の身体に必要なものと不要なものを無意識的にきちんと判別しているようなふしがなにきにしもあらずかもしれないんですが…。
で、この本「代替医療解剖」ですが、きちんと臨床試験をしてその医療行為が本当に効くのかどうか?検証されています。
仮に効いたという患者の意見があったとしても、それはもしかしたら単なるプラセボ(偽薬)効果でしかないかもしれない。そのプラセボも害がなければいいけれど、時には逆に患者に有害なものかもしれないし、代替医療にこだわるあまり、きちんと医学的治療をすれば助かるであろう生命をわざわざ縮めてしまうような残念な結果になったり、とか。そういう悲劇を少しでも減らしたいとして書かれた本だと思います。
治療の歴史などにも触れられてきて、現代から見ると不可解とも思える瀉血治療などで、実に多くの人の命が奪われたあげく、その反省も含めて新たに科学的かつ臨床的に築かれてきたのが現代の医学とも言えるでしょうか。
具体的には「鍼」「ホメオパシー」「カイロプラティック」「ハーブ」などの療法が検証されてます。(もっとたくさんの種類がありますが)
「鍼」というのはある種の痛みと吐き気に効果がある意外は単なるプラセボ効果しかないとのこと。…やっぱりそうか…。
お世話になっているマッサージの先生にごくたまに鍼を打ってもらうことがあるんですが、「効いてるかな?これ?」と思うことの方が多かったもので…。逆にマッサージには効果があるということですが、それは鎮痛剤がいらなくなっていたことでもわかります。今、お休みしてもらってますが、やっぱり鎮痛剤を飲むことがまた増えてますし…。私の身体って正直だなあ、と思います。
ホメオパシーというのはちょっと考えると効果があるわけがないのは小学生でもわかると思うのですが、それでも信じてしまう人がいるんだなあ… (ーー;) 要するに思いっきり希釈した「ただの水」にすぎないものを効くと信じるのは「ルルドの泉」とか「○○の名水」とか、そういうものと共通しているのかなあ?と思ったり。
カイロプラティックに関しては繊細で重要な神経が数多く通る部分(特に首)の骨をいじる危険性ていうのが素人にも理解出来ますね。それでも特筆すべき効果がなければ手を出さないのが最善に思えます。やっぱりプラセボ効果が大きいので。
日本の場合、小泉改革で規制緩和のあげく、この種の学校や教室がやたらと増えたらしい。で、そこで学んだ人たちが独立してきているから、街中に治療院がどんどん増えてまして。その分気軽さはあるけど、危険も多いだろうな、と個人的には思うのでした (ーー;)
あとハーブで誤解されやすいのは「自然のものだから無害」という認識で、これは必ずしも無害とはいえず、他の薬や治療に用いられる成分などと「飲み合わせ」があることですね。だから病院で治療を受けている最中は担当医にきちんと告げておかないと、あとあと問題が出てくることもあるようです。
巻末にはその他のスピリチュアルな療法に至るまで検証されていて、面白かったです。アロマテラピーとか、レイキとかもね。「祈り」の効果とか。非科学的と頭で切り捨てるのではなく、きちんと検証されているあたり、好感が持てました (^_^;)
調子が悪くて悩んでいる人、一読の価値は大きいと思います。