相変わらずの倦怠感。これはもうきっとどうしようもないな。それでも朝から郵便局に行って、お昼ご飯を作って、今CDショップに行って帰ってきたところ。いや、徒歩1分の所なんだけど、このところ音楽のない生活をしているので、なかなか行く機会がなかったりして…(汗)ポイントカードの有効期限も過ぎてしまった。やれやれ。
で、待望のCDは気分が良くなった夕方にでもゆっくり聴くことにして。
今日は雨が降れば涼しくなるらしいので、それを期待している。気候がよくなればもうちょっと気力が回復してこないかなあ、とはかない望みをかけてみたりして。
★Web拍手ありがとうございます。
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「蒼穹の昂」浅田次郎・著
このあいだから読んでいた「蒼穹の昂」を昨夜読み終えた。寝る前に限定の読書時間だったので、テトラミドの眠気に負けて、ちょくちょく読みながら寝てしまい、記憶が飛んでしまった箇所も少なからずあったんだけど、さすがに4巻となると眠気よりも面白さが勝った。
一夜明けてもまだ余韻が残っている。
歴史物を読んだはずなのに、気分的にはSFとかファンタジーを読んだ時と読後感が似ているみたい。近代の中国でずーっと続いてきた科挙とか宦官の制度が、どこかファンタジー的な現実離れした印象を受けるからだろうか。
外国から見た日本も不思議な国だろうけど、中国も不思議な国だよね。連綿と続いてきた王朝主体の社会が終焉を迎えつつある時の最後の残照みたいな色彩に満ちている。
浅田次郎さんの本は以前に短編集を読んで以来だったりするけれど、人物描写がすごくツボにはまるんだよなあ…。
ここに出てくるキャラクターたちって抱き締めたいような愛おしさにあふれている。歴史の重要なポイントにいた人たちなんだけど、すごく人間的に弱味の部分に心惹かれたり。本音を吐露する時に子供の口調に戻ってしまう春雲なんて、たまりません。時空を超えてぎゅーっと腕に抱いてあげたい気分。
西太后のこともかなり好きになってしまった。やはり抱き締めたくなる女性だったりする。
SFでも歴史物でも結局は時空を越えても変わらない普遍の人間的なものに対しての共感が一番感動を呼ぶわけだから、うん、やっぱり本質は一緒のようです。
もう一度改めて最初から、読み返そうと思っている。今度はもう多分眠気には負けないだろうと思うしね(笑)ついでに浅田さんの本もいろいろと読んでみたいなあ、と思ったりもしている。
いや、いい収穫でありました♪お薦めしていただいたよもぎさんととばたさんに感謝です。