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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「読書」という遊び

やはり暖かいと身体も楽だなあ。朝から郵便局に行ったり、相変わらずばたばたしている。雑用はいつも多いような気がする。なんでかなあ。

ぼちぼちとお絵描き中。だけど、あんまりはかどっていない。去年のハイペースは効き過ぎた抗鬱剤のせいで、いくぶん操状態っぽくなっていたんだろうか(汗)そうすると今年はまあ、これで普通なんだろうな。

このブログに結構時間を取られている現状もあるけれど、これだけのせいにしちゃいけないよね(汗)少しずつでも進めていればいつかは完成するんだから、気長に描かねば。

Web拍手ありがとうございます。>アナログのカラーですが、CGを始める前には描いていました。が、水を使う画材が苦手だったため、もっぱら色鉛筆とパステルを愛用していました。でもそれだと細かい部分が描きづらいことはあったんですね。だからCGの便利さが本当にありがたいです。

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今日の新聞を見ていたら、子供達の国語読解力の低下を嘆く記事があった。うーん、確かに読解力がなければ算数の文章問題だって解けないだろうし、困るだろうなあ、とも思う。

日本人なんだから、国語の読み書きが出来るのは当たり前で、成績が良くてもあんまり褒められなかったりするんだよね。古典の点数がいいと褒められるけど、現代国語の点数がよくてもあまり褒められない、という傾向はあるのかもしれない。私はずーっとわりと現代国語の成績はいい方だったんだけど、特別に褒められた記憶はないなあ、やっぱり。

でも本を読む習慣があると自然と読解力が高まる傾向はやはりあるだろうなあ、と思う。でも本の好き嫌いって、幼児期の教育とかでも決まるかもしれないけれど、ある程度は子供が持って生まれた素質みたいなのもあるよなあ。

私はどうやら生まれつき本が好きだったようだ。やっと座れるくらいになった頃、近所に公園がなかったので、祖母と一緒にいつも京都御苑の中に遊びに行っていた。それも必ず2、3冊の絵本を持って。「きょうこちゃん、御所いこか?」と言われると自ら本を抱えていったんだそうだ。自分の記憶ではないので、このへんは親の証言によるけれど。

車が来ない安全な御所の芝生の上で本を読む。家に帰ると冬ならば火鉢の前に本を持って行き、祖母に読めとせがんでいたらしい。祖母の読む内容をそのまま覚えて(間違っているところはそのままに)部屋の隅っこに行っては寝転がって声に出して本を読む。その日常と当時家の中にあった百人一首のカルタの取り札で、いつのまにか自然に文字を覚えたらしい。

父の給料日には最寄りの市電の停留所まで迎えに行き、そぼの本屋さんで本を買ってもらっていた記憶がある。

幼稚園に上がった頃にはなんでも読めるようになっていて、園内にあった絵本の類いは全部読み尽くしてしまった。幼稚園にいるあいだに小学生が読む本くらいは読めるようになっていたようだ。

で、小学生になる。その頃はまだ月々のお小遣いなどはもらっていなくて、また給料日になると少年少女世界の名作文学というシリーズを毎月一冊ずつ買ってもらう。それをいつも楽しみにしていた。その反面で学校ではクラス内にあった学級文庫の本を読みつくし、さらに図書室の本もかなりを読破していた。名探偵、明智小五郎やらホームズやら、さとうさとるさんのコロボックルシリーズにもその頃に出会った。

さらにその頃にはまだ町内に貸本屋などというものが存在していた。借りたのは主に漫画のコミックスだったけれど。カムイ伝サイボーグ009などに出会った。父が知人からもらってきた少年漫画誌の山からいろいろ名作に出会った記憶もある。

中学生になってからは限られたお小遣いでやりくりし、文庫本を読み始める。カムイ伝の影響から時代物と歴史物にはまる一方で、小学生の時から好きだったSFの名作も読みあさる。

…いまにして思えば、子供の頃はどうしてあんなにたくさんの時間があったんだろう。本ばかり読んでいたわけではなくて、もちろんお絵描きもしていたし、日が暮れるまで近所の子やクラスメイトなどとも外遊びもしていたし。ああ、でも家で勉強はあんまりしなかったかもしれない。塾や習い事に行っている子も結構いたけど、それもしなかったし。

好き勝手に子供時代を遊んでいて、その結果でいつのまにか良くなった国語の成績。でもとりたてて作文などが上手かったわけではない。読書感想文など大の苦手だったし。それでもそれなりに小さい頃からご飯を食べるのと同じ感覚で読書が当たり前の生活の一部だった効用なのかもしれない。

いまの子供達にもそういう遊びの一部としての本が存在していればいいんだけど。今の子供達は忙しそうだもんなあ(汗)

うちの母などは子供の頃に家が貧乏で本も買ってもらえなかったから、いまだに読書の習慣がないんだ、と言ってるけど、私の場合、本がなければ学級文庫だろうが図書室だろうが、友達の本だろうが、みんな有効に活用していたから、やはり生まれつきかなり好きなんじゃないかと思う。

ま、これもひとつの個性ということで。

でも読解力があればいろんなことの基本にはなるよね。遊びの一部として本と出会ってくれる子が増えるように祈ってみたりする。

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