今日も暑いけれどかなり湿度も上がってきているみたい。もうじき雨になるのかな。それで涼しいのは嬉しいかもしれない。ぼちぼちとお絵描き中。昼間はいろいろと家事や買い物に時間を取られるので、あまり集中して描けないのがちょっと難儀だったりする。Photoshopの作業中に電源切るのはすごく時間がかかるんだもの。起動もしかりだし。やはり集中するのは夜がいいのかなあ。でも夜だけの作業だといつ完成するかもわからなかったりするしね(汗)地味な作業の積み重ねです。
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「義経」のからみで最近もう一度読みたい漫画、というのを時々思い出している。もう30年くらい昔の作品になるのかしら。ある程度の年齢以上の人でないと知らないかもしれないけれど、西谷祥子さんという漫画家さんの「飛んでいく雲」という作品。別冊セブンティーンに掲載されていた。
ちょうどその頃にやはり大河ドラマで「新平家物語」が放映されていて、それにリンクしてたのかなあ、と思うんだけど。平治の乱の頃から始まって平家滅亡に至るまでの時代の親子の世代に渡っての愛情と確執を描いた作品。源氏の青年と平家の姫の悲恋なども大きな要素になっていた。早い話がロミオとジュリエットの悲恋だったんですね。
私はあまり細かいあらすじを覚えていなくて、はっきり思い出せないのが悔しいのだけれど、当時としてはかなり意欲的な作品だったと思う。あの作品の1、2年後からベルばらの連載が始まったのだった。少女漫画の歴史ロマンの先駆けだったのかなあ、と思う。
時代的には24年組と言われる少女漫画のニューウェイブの作家さんたちが相次いでデビューしていて、それと並行してもうひとつの流れとして歴史ロマンが生まれたような気がするのね。さらにもうちょいあとにはまったく別の路線で「おとめちっく漫画」が生まれたりもしているが。
ともあれ。少女漫画の分野でしっかりした形の歴史ロマンが描かれるようになって、読者である少女たちの歴史の成績がアップする、という明確な現象が生まれたのだった。(私もおかげさまで世界史や日本史の成績がアップしたひとりです(笑))
絵柄などが今の流行ではないにしても、物語としての魅力はベルばらが現在でも面白い作品であることではっきりしている。ベルばらよりは地味なんだけど、「飛んでいく雲」もドラマ的にかなりしっかりした作品だったので、最近になってからでも復刊されないかなあ、と密かに願ってしまったりするのだ。
西谷祥子さんはおそらく結婚されてからは筆を折られたみたいなんだけど、このあいだ、かつて「セブンティーン」で連載されていた青春ものの作品がいくつか復刊されていたのを見つけた。あのいきおいで…と願ってしまう。まあね、地味な歴史物だから、無理っぽい気もするんだけどさ…。今は「復刊COM」とかもあるよなあ。賛同者が多ければ復刊するのもまったくの夢ではないわけだし…。
「義経」は毎回欠かさずに見ているが、そのつどあの幻の作品に思いを馳せてしまう私なのだった。