またおなじみですが、苦手な方にはごめんなさいのドールフォトです。
今回のドレスは確か私が自分で縫ったんですが、その縫った時の記憶がなくて
しばらく悩みました。
でもいかにも私が好きな和柄だし、360度以上あるサーキュラースカートだし、
ギャザーもあるから全円以上にたっぷりの布を使っています。
(私は若くてスタイルがいい時にはもっぱらサーキュラースカートを愛用してました)
おそらく頭のどこかで文化人形をイメージしていたんだと思います。
おまけにミニではない。ミニは嫌い。たとえドール用でも。
ペチコートのハードっぽいレースに覚えがあったのと、帽子部分を作っていない
究極の手抜きなボンネットは私しかやらないなあ、と言うので、自作だと確認。
オークションで販売されているような方はこんないい加減な手抜きはされません(ーー;)
なぜに自分が縫ったのをはっきり覚えていないのか謎ですが、でも私も時々記憶が
ない時があるから、それで仕方がないのかなあ、とも思います。
どちらにしてもこのドレスが自分の最後の洋裁作品だと思います。
これ以降は病気が悪化したために、そして介護に手を取られたためにミシンにも
触れなくなりました。
この「洋裁」も病気のために「できなくなったこと」の一つです。
技術は忘れていないと思います。
きちんとドレメ式洋裁のパターンの基礎からやったから。
でももう、ミシン買っても縫える自信というか、気力がないんだよね。
洋裁じゃないけど、水干とか作りたいけど、おそらく今の私には気力が続かない( ; ; )
時々、ものの記憶を読む「サイコメトリ」のような超能力が欲しくなりますね。
こういうお人形のような人の形をしたものとか、長く愛用された品物は持ち主の
長い日々の歴史を止めていそうな気がします。
私は番組を見ていないからなんとも言えませんが、このあいだ話題になっていた
貧困女子高生の話とか、結局本当のところはモノが知っているよなあ、と思いました。
私のこのSDにしても、なんとなく通りすがりに見た人なら、
贅沢品だと思うかもしれません。
が、その実は、人の眼に触れるまでに13~4年の歳月を要して、
いつか本当に箱から出してあげられることを願いつつ、イメージモデルにしながら、
介護の毎日の心の支えでもあったのは確かですから、ほとんど、
我が子かペットみたいな感じですね。
そういう歴史があったら、これってもう「ただの贅沢品」じゃなくなります。
私が死んだら一緒のお棺に入れて欲しいから(←これはマジです)
こういう「心の支えになるもの」って人それぞれに存在すると思うんですよね。
そこに至る歴史は本当にその人にしかわかりません。
ちらっと見るだけでそれをどうこう言う資格なんてないよね、と私は思います。
もっともサイコメトリできちゃったら、その人がずっと内緒にしておきたいことまで
わかったら困るかな…(^_^;)