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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

致命的な人としての能力のなさもある

非常に残念なことながら、世の中には他人に対する共感能力や想像力に欠ける人というのが存在している。

 

いろいろと世界に不幸はあるし、悲劇もあるし、そのニュースに胸を痛めるということは、とりもなおさず、そのニュースの中に存在する血の通った人々に共感し、彼らの立場に思いを馳せ、痛みを共有することで、さらに自分がなにをすることが出来るかと考えることが出来る能力が必要だ。それが共感と想像力というもの。

 

世の中に自分が一人で存在する人間でない限り、人として不可欠な能力だと思う。でもそれが致命的に描けている人が存在するんだなあ、と時々思わされるのが残念だ。

 

昨日Facebookの中で物議をかもしていたのが、この画像。

 

togetter.com

 

Facebookの中からのシェアは無理なので、まとめから引っ張ってきました。Facebookの中ではすごい数の批判的なコメントがついています。多くの人がFBに報告しているにも関わらず、FBが削除しないのは疑問だと思っているんですが… (ーー;)

 

一目で絶句するくらいに飽きれたひどい内容だというのがご理解いただけると思うんですが…。

 

みなさまの調べたところではこの少女の絵には元ネタの写真があります。素材として販売されていたりもしますけど、それが正しく販売されているものか、無断でトレースに使われたのかはわかりません。だからその点はまだ何も言えませんが…。

 

問題はこの日本語の文章を添えたのは、この絵を描いた人であり、私は知りませんが、一応漫画家さんであるようです。人格、といえばこれほど明らかに人格がわかってしまうものもないと思います。

 

どうもこの人には上に書いていた「共感力と想像力」が致命的に欠けているようです。それだどうして漫画家やっていられるのかが不思議ですが、どう考えても人を感動させる作品が描けそうな人だとは思えません。

 

さらにはどうやらこの方は双極性障害でもあるようですが、でも双極性障害はこういう形で他人を傷つけることが出来てしまう病気ではありません。そもそもこの作品は双極性障害とは無関係に生まれてきたものです。こういうことで誤解されると同じ病気の人間は非常に迷惑なことになります。やめてくれ。

 

クリエイターであるなら、きちんと責任を取って、自分からこの絵を下げてくれ、とコメントしてきましたが、どうなることやら。

 

でももう、これを見ちゃってひどいと思った人たちはこの人の本は買わなくなると思います。話題になったらラッキーとは思わないでね。自分がもしも難民の立場になったら、誰も助けてくれなくなってもいいのか?

 

 


貧困、病気、障害、難民、戦争などなど、自分がいつ、どういうふうにそういう立場にならないという保障はどこにもないのです。それを忘れないことが人の共感能力であり、状況を良くしようと努力するのが人としての使命だとも思います。

 

あまりにもひどいから見逃したくなくて、これを描きました。まず人として、双極性障害者として、それからクリエイターの端くれとして3つの立場から許し難いです (-_-メ)

 

 

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