雨のせいか、なんとなく体調が悪いです。よく台風の前にも言ってるから、低気圧のせいかもしれませんね〜。別に意識しているわけじゃないんですが、身体の不思議です。自律神経も。こういうのを感じると人間も動物の一員なんだなあ、と改めて思います。
で、まあ、今日はあまり集中出来ないと思うので、壁紙作りとか、サイトの更新(と言ってもずいぶん先になりますが)の準備などぼちぼちやろうかな、とか考えております。
で、昨夜読んだ本。
さださんはあなどれない人だというのは昔から知ってたけど、個人的には今までで一番、というくらいに只者ではない、という内容でした。
ゆえに相当泣かされました。私も涙もろい時期ではありますが、こういう根源的な生と死にまつわるテーマには弱いです。常日ごろから考えていることでもありますしね。
ものすごくおおまかに言いますと、同級生との葛藤で心を病んだ青年が「遺品整理業」の仕事について、そこでの体験を通してさまざまな命の学びを得ていく作品なんですが…。
遺品整理と言っても、ただモノを扱うだけじゃなくて、亡くなった人の残した後始末を全部やらなきゃいけないから、相当壮絶です。それこそ死者の形の跡がそのまま残っていたりするので…。
そこで働く人々が「天国への橋渡し」という心境に至れるのが本当にすごいなあ、と思います。
物語に出てくる、介護福祉士志望のヒロインの台詞にこういうのがありました。
「生命って凄いね。生きてるだけで凄い、と思う。私ね、老人ってホントに凄いと思う。だってね、ずっと生きてないと老人になれないんだよ。なりたくてもなれない人の方がずっと多いんだよ。いろんな、それこそ沢山の苦労をして生きたっていうだけで、老人って凄い、と思わない?私はすてきなお婆さんになりたいなあ」
この台詞と想いが凄いと思う。 老人を邪魔者扱いするような連中に聞かせたいです。
このごろ生と死についてばかり考えている私ですが、生と死は本当に裏と表にあるものだなあ、とつくづく思いますね。これはさださんも言ってたけど。夜眠ると必ず朝に目覚めると思っているけど、実はそうじゃない。目覚められない人もいる、と。
そうだよね。朝に「いってらっしゃい」と送り出した人が夕方必ず無事に帰ってくるという保証はどこにもない。事故に遭うかもしれないし、急病になるかもしれない。災害大国の日本では大地震や津波で突然生命を奪われる人もいるでしょう。
実際に東日本大震災では、そうして別れざるを得なかった人たちが数多く存在します。放射能の害を避けて、やむなく家族別居をしている人たちも多くいらっしゃいます。
そういう数多くの事例を見ていると、本当に生と死は裏表に過ぎないと思えてくるのです。
だから特に大切な人たちに対しては、頭のどこかにそういうことを置いておいて、誠実に愛情をこめて接していかないと、後悔するようなことになるかもしれない、と…。
やはり死を考えることは生きることを考えることになりますね。
日々の生活を送る中で、ついついそういうことを忘れがちになりますが、そういう想いは大切にしたいと願うのでした。