以下の記事より転載させていただきます。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20110704ddlk34040286000c.html
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講演会:京大原子炉実験所助教・小出さん、原発の危険性語る /広島
◇「平和利用ならいい、間違い」
原子力の研究者の立場から原発の危険性を告発している京都大原子炉実験所助教、小出裕章さん(61)の講演会「福島原発震災から原子力の終焉(しゅうえん)にむけて」が3日、中区であった。小出さんは被爆地広島へのメッセージとして「(軍事利用としての)核と、(平和利用としての)原子力は同じもの。広島が核兵器廃絶のため活動しているのはありがたいが、原子力の平和利用ならいいということは間違いだ」と語った。
「原発はごめんだヒロシマ市民の会」などが共催し約620人が参加。小出さんは核分裂の仕組みを解説し、「自分自身で火種を生み出しながら燃えるという爆弾に非常に適した反応。原子力が原爆という形で表れたのは、物理学的に言えばなるべくしてなったものだ」と指摘した。
また、「(出力)100万キロワットの原子力発電所1基を1年間運転して生み出される核分裂生成物(死の灰)の量は、広島原爆の1000発分を優に超える」と指摘。
福島原発事故による放射能汚染については「日本の法令を厳密に適用すれば、福島県全域に匹敵する地域を無人地帯にしなければならない。土地は失われ、人々は被ばくを強いられ、1次産業や生活が崩壊する」と語った。【樋口岳大】
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