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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

全部の原発を止めるべき 5/6の小出先生の番組より

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小出裕章京都大学原子炉実験所助教による福島原発事故の解説

毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」(月〜金曜)

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6日放送分(29回)書き起こしをメールより転載させていただきます

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水野さん、アナウンサー歴30年で過去にない大事件=原発を政治の力で止めることで、こういうニュースを伝えるとは思っていなかったということです。

 で、ニュース、浜岡の全ての停止を政府が要請していることが語られました。稼働中の4,5号機の停止も含めて報じられました。津波・高潮の中長期の安全対策が求められるとのことであり、また、関電に電力の融通を要請しているものの、中部電力原発依存度は12%であり、つまり原子力以外で9割行けるのです。一方、関電の原発依存度は53%なのです。

 そして、中部電力、この要請を受け入れる模様です。静岡知事、御前崎市長も津波対策を指摘し、海江田大臣も指摘し、定期点検の3号機、稼働中の4,5号機も危なく、これまで、今動かしている4,5号機を止めることは、菅総理により要請され、ニュースを報じるほうとしても、サプライズであったのです。

 もちろん、リスナーからもメールが殺到し、近藤さん、予算委員会を見てきて、脱原発の質問は森ゆうこさんが迫っており、それに対して、福島の検討後と言ってきたのに、菅総理、政権に固執する理由は反小沢であり、鳩山−小沢会談があり、状況を見ようとのことなのですが、小沢氏の返事は「連休中考えましょう」であり、小沢氏、昨日の夜から動いています。

そして、近藤さんより、今回の事態の背景が語られました。事、ここに至り、総理自ら発表する、放射能垂れ流しは日本国レベルの問題と言ったので、これまで抑えていた小沢氏の動きになり、原発問題の対策は菅政権、間違っていると言われ、菅総理、奥さんと中華料理を食べていたのですが(怒)、そのため、菅総理は支持率が欲しい、そのため、という指摘が近藤さんからありました。

 また、運転している4,5号機も止めるとのことは、原発行政でびっくり仰天、予見しえる危険の判断は政治、総理にしかない、しかし、法的権限はない、今回は、永遠に止めるのではない、3号機は、知事は政府の承認と言っていたものの、稼働中のものも止めるのは政治的な判断であり、指示・命令でやめさせることが出来るのかという意味があるのです。背景は、今日選んだのは、小沢氏の動きを見てのものなのです。

 また、菅総理がなぜ小沢氏を怖がるかは、小沢氏、今日は釣りのパフォーマンスで、任期途中で倒閣されたら、代表選は民主党内で国会議員のみの選挙(サポーターなし)で、これだと小沢氏が勝つので、代表選はやりたくない、代表戦は、小沢氏だけでなく、自民・公明もで、民主党だけの争いだけではなく、こんなときに野党は何をやっていると言われたくない、そのため、反小沢の動きを見て、小沢氏とは一緒にやりたくない、しかし、野党が小沢氏を抑えて欲しい、との事で、菅総理、今まで行動には理由があり、このことのいい悪いは別で、要するに政治的な判断により、菅総理、浜岡停止を言った、日本の54基全ては津波を想定していない、そのため、菅総理は一転突破で、この判断を示したというのです。

 ただ、防潮堤など、中長期の対策をしたら始めてもいいと菅総理言っているものの、近藤さん、それは54基゛全部にやらないといけないので、論議を呼ぶ、ものだという指摘がありました。

そして、福島のニュース、1号機で空気浄化の作業が行われ、順調に行けば明日、二重扉を開けて作業できるということです。また、水棺のため水をいれ、20日で燃料が水に浸る、しかし2,3号機はまだで、さらに、3号機の温度がこのところ上がり、40℃ほど上がっている、3号機への注水が1号機のために減っている(1号機に多く行って3号機に行かないか、または3号機の配管に漏れがある)、3号機の注水を増やす模様で、しかしそれだけもれてしまうのです。

 群馬県の牧草に基準値を上回るセシウム(県内3箇所で規制値の300ベクレルを超えた)が出て、問題になっています。

 そして、小出先生の登場、浜岡停止について、小出先生、54基全部停止すべきであり、電気が止まったら困るという人がいるのが不思議、原発だけはいけないと国民が気づかないのがおかしいと思っていたが、浜岡停止は歓迎するとのことで、小出先生は政治は嫌いだが、どこの原発もサイエンス的には危険であり、止めるべきとの事です。

 菅総理東海地震対策まで中長期対策と言っていますが、中部電力津波対策、発電機を高いところにするというものがあり、しかし、小出先生はどんな対策をとっても破られる、原子炉を停止すべきということです。

 原子炉の停止は、核分裂の連鎖反応はすぐ止まるが、原子炉内で核分裂で大変な熱で、福島はそれで炉心が融けている、しかし、計画的に止めるなら、こういう状況よりははるかにいい、核分裂停止まで1〜3日、「発熱はしかし、まったく収まらない」、ずっと続く、福島では事故から2ヶ月で、崩壊熱が発生してまだ 1/40にしかなっていない、これからは減らないのです。10年では止まらない、原発の生み出したごみをどうするか、世界が困っているのです。

 原子炉の発熱の量は、冷やす状態によるのですが、発熱物をガラスに固めても何百度!水をかけたらすぐに蒸発!なのです。これを地下で100万年!保存するのです(100年ではありません)。それが、日本政府の方針です。手で触れるまでに100万年かかるのです。

 近藤さん、浜岡停止について、津波対策他で、安全・安心では、中長期的にとどめるのはナンセンスで、政治的な判断だということで、本当に安全・安心ではない、サイエンスで安心ではないことが小出先生より反応がありました。

 この、100万年!地中に埋めるのは、どこに埋めるか決まっておらず、どこが受け入れて欲しい、調査に同意してくれたら20億円上げると言っている(最終処分場)、ボーリングで、地方の破綻した自治体に働きかけているのですが、小出先生、それを阻止すべく活動しておられます。

 処理場が見つかせなかったら、最終地なしで走っているものであり、小出先生、東京に決めなさいと言っている(国は300〜1000m掘ったらどこでも安全だと言っている)、もちろん、安全などあり得ない、「100万年とは、その前は六甲山は海の中なのです!」到底、安全なものではないのです。これが、廃棄物処理の問題なのです。

 近藤さん、せいぜい過去50年であり、その間マグニチュード9が5回、うち数年で3回来ている、科学がちゃんとしていないから、答えが出せないとの事です。小出先生、科学は常に万能ではない、危険を抱える(進歩すると抱える)、それが人類に破局的に大丈夫ではない保障はないのです。

 また、電気を止めたら、また原発をいるという声が出ると思われるのですが、「日本の54基全部止めても、夏のピーク電力すら大丈夫」なのです。国のデータから大丈夫なのです。東電は火力が止まり支障はあるが、今経済が停滞しており、夏は大丈夫と言う事なのです。

 最後の、原発なしでも成り立つこと、またお話して欲しいと水野さんお話があり、今日は終わりました。

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