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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「眼の誕生」

曇っていますが、静かな感じがする日曜日です。

今日は父もわりと落ち着いていたような感じでした。昨夜は眠れなくて、また声を出していたようですが。きちんといろいろと説明すると納得してはくれるんですよね。でもすぐにそれを忘れるけどね(汗)嶺 日によっていろいろと頭の調子も違うような感じです。明日からは絶食。明後日の手術にそなえて微妙に気持ちが落ち着かないので、また引き続きIllustratorでパターンを作って遊んでいようかなあ、と思います。

Web拍手ありがとうございます。

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 「眼の誕生-カンブリア紀大進化の謎を解く」/アンドリュー・パーカー著

比較的に読書体験が私と近いと思われる、荻原規子さんのブログで紹介されていて、これは面白そうだなあ、と思って手に取ったライトサイエンスの本です。専門的ではありますが、わかりやすい内容の本でした。

進化のビッグバンと言われているカンブリア紀に、その爆発的進化のスイッチを押したのは「光」だった、っていう…。そう言われればすごく納得してしまうことなのに、いままではあまり気付く人がいなかったんだなあ…。不思議。

地球の生物の歴史です。そこに出て来る単位なんて、何億年、何百万年です。初めて「眼」らしきものが誕生して、それが視覚を得るまでに100万年。それでも生物の歴史の中では「あっというまのスピード」なんだよね。この感覚は結構クラクラしてしまいます(汗)

でも日頃とはまったくスケールの違う物差しで世界を見てみるのって楽しいです。「あっというまの100万年」に比較したら人類の文化とか一生なんて、星の瞬きよりも短い刹那のことなんだなあ…。

眼を、視覚を得て淘汰のうちに進化して来た人類ですが、改めて考えてみると我々そのものがとても不思議です。

自分の一生という壁を超えて、自分が肉体的に移動出来る壁を超えて、はるかな昔や未来や、宇宙の果てまでを認識するまでの能力を持ってしまった人類ってかなり特殊な存在かもしれません。

なんのためにそれだけの頭脳が必要だったのか?と考えると、やはり極めてシンプルだけれども根源的な問いに立ち返ってしまいます。

我々はどこから来たのか、どこへ行くのか。なんのために生まれてきたのか、という始まりの問いに。

そういうことへ誘ってくれる本は内容自体もそうですが、きっかけを思い出させてくれる貴重なものでもあるなあ、と思います。私がSFが好きな理由ともどこかに共通点がありそうです。

NHKスペシャル」などにワクワクしてしまう人にはお薦めの本ですね(笑)鍊

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