お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

危機の裏側で…

わかる人はかなり早い時期から気付いてたみたいです。今回の危機の裏側のこと

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「出版営業員ブログ」

http://blog.livedoor.jp/zin123/archives/1642878.html

3/27付けのエントリより。以下、引用させていただきます。

「がんばれ!日本」のウラ側で、深刻な状況が…

 震災から2週間になるのに被災者には充分な物資が行き渡らず、劣悪な状況下のようです。土葬せざるを得ないくらいの夥(おびただ)しい亡骸(なきがら)。そんな中でも、わたしは、義援金は1円も寄付もせず、いち早く辞めた仲間らと、おいしいものを食べ、カラオケにも行っています。

 しかし、そんな仲間らと、職探しなど将来の話と共に、今回の震災について真剣に語らっています。テレビで無責任に発する御用学者・評論家やジャーナリスト、被災者に過剰に同情(演技)する局アナなどに比べると、はるかに健全だと思います。

週刊プレイボーイ』1994年12月13日号  CMでは、「日本を信じる」だとか、「一つになろう」とか、毎日新聞主催の高校野球に至っては「がんばろう!日本」。目にする度に、相当な違和感を覚えています。 いま、テレビ新聞が伝えない、そのウラ側で起きていること、それを伝える必要性を痛切に感じています。

 右写真の記事は、阪神大震災の約1ヵ月前、約16年前の『週刊プレイボーイ』1994年12月13日号です。原発銀座と言われる敦賀湾周辺住民の健康調査をした週刊プレイボーイ取材班が、この一帯が「悪性リンパ腫」多発地帯であるのではないかということを告発したスクープです。 連続4回におよぶ連載の最終回の記事です。その前3回の記事は、わたしのダンボール内資料にあると思いますが、今回とりあえず、手元にあるその最終回記事をもとに、抜粋して紹介します。

 

 この調査をして連載するにあたり、福井県関西電力から相当なクレームがあり、抗議文も集英社週刊プレイボーイ編集部宛てに届いたそうです。さらに、掲載する前に「好意」で送付したデータに対して、「抗議」してきたとのこと。今回、それら抗議文を掲載したり、原子力発電所と「悪性リンパ腫」の因果関係はないとする福井県の見解なども、紹介しています。

 一方、次の学者の意見も紹介していますが、この低い放射線でも人体に危険を及ぼすという意見は、いまの福島第一原発の状況にも参考になります。そこで、長いですが、以下引用します。

 低線量の放射線でも人体に危険が及ぶことを指摘したことで世界的に知られる埼玉大学理学部の市川定夫教授からも、我々が行った調査に対するコメントを頂いた。

「ひとつひとつのデータについてはどうこう言えないし、単年度ごとのデータというのはあまり信用できない。だけど、今回、貴方たちがまとめておられるように、過去何年間ということでデータをとり、当初は全国平均とあんまり変わらないか、むしろ少なかったのが、だんだん年を追うごとに増えてきていて、しかも近年になるほど数値が明確に上昇傾向にあるということから言うと、明らかに増加傾向にあるということは言える。

 それからもうひとつ、悪性リンパ腫にしろ白血病にしろ、原発から出てきた放射性核種(核物質の種類=編集部注)に起因するものであると特定することはできない。これはガンなどの晩発性障害の“宿命”。個々のケースについて断定はできないが、一つの傾向として、10㌔範囲内で増えてきているということになれば、合理的な推定として、関係があるのではないか、あるいは関係あるであろうという推論がなし得る--ということは言える。

 それから第3点は、調査結果では敦賀半島でなく原発の対岸地域で患者の発生が多いということだが、私自身も80年代の初めに敦賀市の委嘱を受け、若狭湾周辺で4年間にわたりムラサキツユクサの花びらの観察をしたデータの解析を行なったことがある。その際、対岸地域ではかなり高い頻度で突然変異が発生するという結果が出たが、今回の調査結果もこれとの類似性が認められる。個々の細胞レベルでは、人の細胞とムラサキツユクサの細胞の放射線に対する感受性はほとんど同じ。だから、人にそういういろんなことが現われても不思議ではない。

 敦賀発電所周辺では湾内からいろんな放射線核種が低濃度だけども常に検出されている。どんなに少なくてもそれ相応の危険があるのであって、イギリスのセラフィールド再処理工場周辺では危険が100だとすると、敦賀ではそれに対して1の危険度があると本来は考えるべきであり、少ないから大丈夫という言い方はやはりおかしい。

 

おそらくこういうデータが出されると、福井県ないし電力会社のほうでは、原発のある地域では平均的に年齢構成が高いところが多いので、年齢補正しなければ意味がないと言うかもしれない。けれども、僕が心配なのは、例えば、イギリスの場合、セラフィールドの近くとか、その他の原子力施設の近くでは、年齢構成が非常に高くても比較的若い人に集中的に発生する傾向が見られる。ここの場合も、若年層の率は人口比では少ないけども、そういう人たちに出るんじゃないかと。というのは、放射線に対する感受性は明らかに若年層ほど高くなるからです」

実を言うと、この調査区域では市川教授の指摘どおり、白血病悪性リンパ腫を合わせて8名の患者発生数のうち、3名が20歳未満、20代、30代がそれぞれ1名ずつという調査結果となっている。

このように、低い放射線量でも、健康被害に及ぶリスクを高めるのではないか、さらに、放射線に対する感受性は若年層ほど高いという意見は、傾聴にあたいするのではないかと思います。いまの福島原発を目のあたりにして、この敦賀湾周辺の平常運転でも、この状況なのですから、考えなければならないと思います。

 

しかも、上指摘どおり、ガンなどは晩発生障害なので、はっきりとした原発放射線との因果関係を断定できません。そんな中、じわじわと、白血病悪性リンパ腫などが若年層を中心に増加していく…、そんな近未来は想像したくありませんが、相当な確率で現実になりそうな気がします。

 その現実は、テレビ新聞は追及しないでしょう。⇒「原子力を弄ぶ罪深きジャーナリストたち」<永田町異聞>(2011年3月23日)など。

 とにかく、福島第一原発放射能漏れが収束することを祈るのみです。その現場の東電の子会社、孫会社の作業員、消防職員、自衛隊員に命運が係っていますが、先日の3人の作業員のようなことが起こらなければいいのですが。

 それにしても、菅直人ら官邸の連中、東電の偉い人、保安員と称する官僚らは、安全地帯で作業服を着てパフォーマンスしているとしか見えません。適切な早め早めの指示をせず、不安だけを煽る場当たり的対応しかできない彼らは何をしているのでしょうか。

 

前回、広瀬隆さんの話(3月17日)を貼り付けましたが、その話をその偉い連中らがもれ聞いたのか、先週末からやっと電源回復に集中して取り組みはじめました。また、この事態を招いたのは、原子炉を冷やす初動の遅れがあり、菅直人福島原発を視察したことも(⇒「地震を延命に利用するハレンチ首相の視察パフォーマンス」<ゲンダイネット>2011年3月14日)現場に混乱を与え、その作業を遅らせ、「安心」ばかり強調した後手後手も大きな悪影響を及ぼしました(⇒「何から何まで後手後手、右往左往の無能ぶり」<ゲンダイネット>2011年3月14日)。

 

 権力者、強者の酷さに目をつむり、とにかく、「がんばろう!日本」など、日本国中一つになろう、みないな宣伝のウラ側では…。いま、被災者をはじめ弱者が虐げられ、刻々と悪い方向に向かっているとしか思えません。

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写真などはもと記事をご覧ください。

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