今朝の記事で「えー、アホちゃうか」と思ったものがありましたが、
それがこれです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000858-yom-soci
以下、転載します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読売新聞 4月19日(火)3時7分配信
茨城県つくば市が、東京電力福島第一原発の事故で福島県から避難して転入する人たちに、放射能汚染の有無を確認する検査を受けた証明書の提示を求めていたことが１８日、わかった。
市側は「市民に無用な不安を与えない目的だった」としているが、転入者からの抗議を受け、検査を求めないことにした。
つくば市によると、市民課長名で３月１７日、福島からの転入者にスクリーニング検査を求めることに決め、担当する窓口へ通知した。窓口の担当職員が、転入者に消防本部や保健所で検査を受け、証明書をもらうように指示するなどしていたという。原発事故が起きてから、つくば市には福島県いわき市などからの住民が避難している。
今月１１日、つくば市内の研究機関に就職するため仙台市から転居してきた男性（３３）が証明書の提示を求められ、このことを茨城県に訴えたことから問題が発覚した。つくば市の岡田久司副市長は、「放射能汚染について、誤解があったと認めざるを得ない」と釈明した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こういう差別というか、誤解というか、いわゆる「風評」というのはそのことを正しく理解出来ていないことから生じると思います。被爆というのは感染症ではありません。うつるわけではありません。（「うつらない」という言葉での説明が必要なのか」と嘆いていた人がいたなあ」(^^;)）
知らないことから誤解が生まれ、しなくてもいい差別をすることになります。それは差別された側をひどく傷つけます。そのことを考えてみれば、無知がもたらす罪がおのずから見えてくると思います。
これは他の病気などにしても同様ですね。きちんと理解出来ていないことに対して必要以上に警戒し、揚げ句に差別に至る、というような事例は世間にはいくらでもありますし…。
どうやら人間は「自分が理解出来ないもの」と距離を置き、わからない不安から自己防衛をしようとする動物のようです。極端な場合、思想の違いや国籍や人種など、単なる外見にすぎないことからでも差別をしてしまったりします。
どうして？と思いますと、やはりそれは「相手や対象を理解出来ていない」ことが原因だと思うんですね。理解出来ていないから不安、だから自己防衛本能が働く。だからきちんとした理解が深まれば、いたずらに恐れることなどなく、差別する必要性もなくなります。
まずは大人がきちんと理解して、それから子供たちにも伝えなくてはいけないと思います。子供は特にそういうことには敏感ですから…。いわれのない差別やいじめを受けたりすることがないように、大人はいいお手本になりたいものですね。
