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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「時計を忘れて森へいこう」

昨夜は父につきあって、午前1時まで起きていましたが、朝はもう5時には起きたりして…。あんまり眠気は感じないけど、慢性的な睡眠不足なんでしょうかね~(汗)嶺

なぜか日々ストレスの種が尽きない我が家。また弟の病気が起きまして…。いままでに何度もあったのですが、メル友をうちに呼んで一緒に住みたい、なんて言うんですね。しかもそういう相手は大抵いつも複雑な家庭事情の持ち主で、病気だったりするんです。今回の相手も難病らしいですし。蓮

好きな人と一緒に住むのはいいけど、だったらこの家で同居は絶対に嫌だと母と私は猛反対。(もうこれ以上他人に気を遣うなんてまっぴら)で、思うようにならないと暴力を振るったり家の中のものを壊したりするし。お酒も飲んでるし。まったく中身は成長のない子供と同じだなあ。輦 何回目なんだろう、これで…。少なくとも数回あったなあ。結局は甘い考えだから駄目になるんですけど。玲 家の中が引っ掻き回されるから、ストレスなんていうもんじゃありません。頭が痛くて気分が重いです。なんでうちはこうなのかなあ…。子供にも親にも冷たい奴ですね。自分本意だし。輦

…あ、すみません。また愚痴になってしまった。怜

Web拍手ありがとうございます。

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本の話です。

「時計を忘れて森へいこう」光原百合・著

単行本が上梓されたのは8年くらい前だそうです。でも私は今回文庫化されて初めて読みました。

父の転勤で清海(おそらく清里あたりがモデルでしょうね)に引っ越してきた女子高生の翠(みどり)が森を守り、対話し、保護する青年・護に出逢って、そこの自然と関わる人たちとの交流を経て成長していく物語、といいますか、ミステリーの要素があるので、護はいろいろと謎を解いていく眼を持っていたりするのですね。そこで触れる人の心の真実…。

まず、こういう自然と景色が日本の中にあるとしたら…フィクションといえどもすごいなあ、と素直に感心させられてしまう存在感。自然と森と人の持つ本来の力がすんなりとイメージの中に入ってくる描写力がすごいなあ、と思います。

で、翠の視点がとても素直だから、どこかメルヘンのような物語でも、大人が素直に受け止められる感じがするのですね。もちろん、子供向けの本ではないのですが。真摯に生きている人たちの口から出てくる言葉の説得力が強いなあ、と。撚

個人的に一番好きなのはやはり第3話かもしれません。「創作」というものについても考えさせられるエピソードです。

どうも私が説明しても説得力はなさそうな気がするので、やはり実際に読んでいただくのが一番かも。読み終えると、心のどこかがすーっと抜けて、遥か遠くの空の高みまで見渡せるような…そういう気分になれました。これも確かに「癒し」の物語かと。宝物のような本でした。烈

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