曇っているわりに今日もしっかり暑いなあ。このところ自室にいると汗をかくので、喉が乾いて仕方がない。むくみのことを考えるとあまり水分の取り過ぎは良くないけど、家の中で熱中症になっても馬鹿らしいし。冷たい水、もしくは麦茶ほど美味しいものはないと思うこのごろだったり。
ぼちぼちとお絵描きも進行中。でもあまりはかどっていない。明日はまたクリニックの予約があるし、今夜はサッカーもあるし。「義経」に重なってしまうので、ビデオを撮っておかないとなあ…。はあ…エアコンの効いた部屋で横になって好きな番組を見ているとことん怠惰な時間が一番幸せかもね~(汗)ルーブル美術館展も始まったけど、やっぱり出かける元気はなかったり…。
★Web拍手ありがとうございます。
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お礼画面の更新が出来ないので、いい加減にWeb拍手も外そうかと思うんだけど、そうするとまた拍手をいただいたりして…きっかけが見つからない…。ひとことメッセージ用に置いておいてもまあいいかなあ。メールフォームをつけるのもややこしいしね。
夏休みで思い出したけど、そういえば10代の夏はよく本を読んでいた。毎年7月になると各文庫の夏のシリーズが一斉に書店に並ぶ。あれを見つけるといまでもわけもなくワクワクしてしまったり…(笑)
10代というのはとにかく乱読の時代だった。活字に飢えていたのかもしれない。とにかく国語の教科書に部分的に教材として取り上げられた文章の原典は一応全部読んでみないと気がすまない方だったからなあ…。
「純文学」のカテゴリの本をわからないなりに読んだのもあの時代だけじゃないかしら。わからないなりに読み飛ばしてしまった文学作品も多い。タイトルしか覚えていないものも数多い。文豪が聞いたら泣きそうだ(汗)
たくさん読んだ中で中学生の私に印象が深かったのは芥川龍之介とか井伏鱒二、井上靖あたりかなあ。漱石も太宰も読んだはずなのにあまり記憶には残っていないんだよね。芥川作品は大人になってからも読み返しているので、古典に取材したテーマが気に入っていたらしい。井上靖は散文詩がとりわけ好きだけれど。
外国の文学も読んだ。ドストエフスキーとか、ヘミングウェイとか。でもほとんど覚えていない。つまらなかったらしい。かろうじて印象に残っているのは「嵐が丘」とか「ジェイン・エア」のブロンテ姉妹の作品くらい。ヒースの荒野になんとなく憧れた記憶がある。
そういう乱読のあげくに「人生を変える本」に出逢う。田辺聖子さんの「隼別王子の叛乱」、柳田国男「遠野物語」、光瀬龍「百億の昼と千億の夜」、ル・グイン「闇の左手」などである。これらの本に出逢わなければ現在の私はまず存在しないだろうな、というほどに影響を受けた。古典も古代史も民俗学もSFも、全部同じ重さだっていうのがすごく私らしいけどね(笑)
これらの作品と並行して手塚さんの「火の鳥」とか萩尾望都さんや竹宮恵子さんや、数多くの少女漫画と白土三平さんの「カムイ伝」をはじめとするシリーズや、そういうものとも出逢ったのだから、あれはなんという贅沢な時代だったのだろうか。
夏の暑さも忘れるほどに読書に夢中だったあの頃。それは自然の中で過ごす重さと同じくらい、もしくはそれ以上に充実した時間を与えてくれた。あの時代が私という人間の根幹を築いたことは間違いない。読書の幸福は至福の時だった。
しかしながら…それほど読んだにも関わらず、夏休みの宿題の定番、読書感想文というやつは大嫌いでまともに書けた試しはなかったりするんだけどね(汗)