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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

今だから読みたい「生活保護リアル」

朝の具合の悪さにもその日によって差がありますが、今朝はそれがかなり強い方でした。出来ればずーっと起きたくなかったのに、母にばんばん叩かれたり、泣き落とされたりで、ものすごく強引に8時前に起床 (ーー;)

家族の存在はありがたいものではありますが、時々はすごくありがた迷惑だったり、負担に思えたりもします。「入院したい」とか言うと、自分たちを見捨てるのか?というような感じで泣かれたりもしますし…。

健康な家族なら違うだろうけど、みんなして病気だというのがね…。時々鎖になっているようにも感じられます (ーー;)

で、たまりかねて強引にちょっとうたた寝をしました。10分か20分のことでもかなりリセットされて気分がましになるから不思議です。ちょっと生き返った気分 (*-д-)-з

 昨夜読みました。みわよしこさんの「生活保護リアル」。

webでの連載中もわりと真面目に読んでいましたが、やはり本の形になると、より問題点がはっきり見えてくる感じです。

それと印象的だったのはリポートされてた人たちが、それぞれに懸命に仕事やあるいは社会参加の道を手探りすることで、人や社会と関わりを持ち、自分らしい自立への方向を探しておられる真摯な姿でした。

年齢や病気や障害などの問題があるから、そのハードルは普通の人よりもよりいっそう高くなるわけですが… (ーー;)

うつがひどくて動けなくて、乾パンとスキムミルクで2年生き延びた、という壮絶な体験や、家族との葛藤、新卒よりも当然はるかに難しい正社員への道…etc.みなさん、あまりにも真摯なので、なんだか涙が出てきました。

そういう人たちのみならず、保護世帯の子供たちの将来や、それに対する具体的な取り組みや、そのあたりのことも取材されています。低所得家庭が生活保護受給者を責めるというのは本当におかしくて、同時に救済されるべきなのは低所得家庭も、なんですよね。

我が家でも電化製品がなにか壊れるたびにパニクってますが、保護を受けていてもそういうものが壊れても買い替えるお金なんかくれないわけで、するとやっぱり食費を削って捻出しなきゃならないわけです。とてもじゃないけど、つつましく質素に生活していても、ギャンブルなんかやる余裕はないと思います。

うちの母も歩けなくて、近所の医院でもタクシーで通院してますが、当然そういう費用も出ないわけですね。しかも病院に行こうと思えば緊急でない限り前もって受診票のようなものを持っていかないといけないし。障害のある人にはやっぱり過酷なハードルです。(今の自分がそうだから、よけいによくわかります)

それでもそういう厳しいところからさらに費用を削減しようというのは、そうするとあとの各種の調整が簡単になるからだそうです。医療費の値上げとか消費税の値上げとか、実行したらより多くの文句が出そうなところを変革しやすくするために、最も声が出しにくい生活保護から手を付ける。…そういう意図があるようですね。許せませんね。

みわさんのこの本、参院選までに出版されて良かったと思っています。声になりづらい声だから多くの人に耳を傾けて欲しいです。これはもしかしたら、未来の自分の現実かもしれません。

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