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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

「まつろわぬもの」たちへの共感

ひどく疲れて、昨夜は10時間も寝てしまったのに、頭痛がするからまたちょっと寝てしまいました (ーー;)

鎮痛剤の効き目がいまいちなので、動悸かと思って久しぶりに救心を飲んでしまいました。効くといいなあ。

 私が小学校高学年から中学生あたりの年ごろに、文庫のSFが創刊されたこともあって、随分SFと並行して歴史物も読んだ、という話を以前にしたのですが(あ、あれはツイッターだったかな)その当時はまだ近所に一般家庭の一部を利用した貸本屋が存在していました。この貸本屋はありがたい存在で、安い値段で(確か一晩いくらだったと思う)借りることが出来たので、結構な長編コミックなども少しずつ無理なく子供でも読むことが出来たんですね。

カムイ伝」や「サイボーグ009」なども最初に触れたのは貸本屋のおかげです。カムイ伝はフィクションとはいえ、かなり骨太な作品。(「カムイ外伝」も好きでしたが (^_^;))

いろいろとそれらの作品に触れるうちに、私の中に中央政府(幕府や朝廷や)にとっては反体制的で、制圧し支配するべき、いわゆる「まつろわぬもの」と呼ばれる人たちへの共感と関心が募っていったと思われます。…というか、むしろそういう人たちが好きだったのですね。

それで多分、中央とまつろわぬ民である人々との間にたって、むしろまつろわぬ人々に心惹かれつつ苦悩するヤマトタケルが描きたいと思ったんですね。古事記とも日本書紀とも違う人物像で。「静かな大地」のおかげでその気持をはっきりと思いだしました。

だから私のイメージの中では英雄でもなく心強くもなく、本来は討たねばならないはずの人々に心を寄せてしまい、それで結局は破滅するタケルになります。カッコよくもないけれど、私自身がそういう生き方に共感しているからだなあ、と思いました。

さらに昨夜ふと気が付いた。彼が神剣を美夜受媛のもとに残して敵と対峙することになるのは、決してうっかりしたわけでもなんでもなく、生来自分が受けていた神の守護を手放すという決意だったんだなあ、と…。まあ、当然故郷には帰れなくなるわけですが、それでいいと思ってたんだなあ。もちろん復命果さずともいい、とも思ってたし。

いつかそのあたりのエピソードもなんらかの形に出来るといいなあ、と願いつつ…。

もう、つくづく私は「自分が属する社会に対して疑問を持たない優等生」は駄目なんだなあ、と思い知りました (^_^;)

不器用でも賢くなくても自分の魂に誠実であれ、という生き方がいいようです。この歳になってやっと心から納得出来た事実。…人間、本当に生きてみないとわからないことってあるんだなあ…。

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