私は書店員として働いた経験はありません。でも幼児期から頻繁に町の書店に入り浸っていたおかげで(?)本屋さんの仕事の概要は大体わかると思います。すぐにでもちょっとしたお手伝いくらいは出来そうな気がします (^_^;)
ネットの時代に押し流されて、徐々に姿を消しつつある町の本屋さんと、そこで働く本が大好きな人たちの物語です。
意外に「書店員」の方からスポットが当たることは少ないかもしれませんが、私はやはりずっと見てきた書店員さんたちにも親近感があるので、いや、たぶん、それほど詳しくなくても自然に感情移入出来ると思います。
ネタバレしないようにするにはあんまり詳しく書けないけど…。
これを読んで、ああ、私は「書く&描く」ことのみならず、「編集する」「装丁する」「印刷&製本する」そして「販売する」「読む」という「本」にまつわるすべてのものごとを愛しているんだなあ、と痛感しました。自分がそれらをどれだけ好きであるのか、思い知らされた気がします。
そういう感じの「愛おしいものがたり」。
こういう作品に出会うたびに「生きていてよかった」という実感が強くなり、自分のこともまたいっそう好きになる次第です。
とにかく「本を愛する人」すべてにお薦め (^_^)