昨日、本が出来た、とはしゃいでいたら、Facebookの方で「まさしく『継続は力なり』ですね」というようなお言葉をいただきました。長い継続ですね~。
羽生善治さんがもう10年以上前におっしゃってますね。
「私は以前、才能は一瞬のきらめきだと思っていました。けれど今は、10年とか20年とか30年とか、同じ姿勢で同じ情熱を傾け続けられることが才能なんだと思っています。」
「 才能より「継続は力」が勝つ」
…というようなこともどこかで聞きました。(ごめんね、うろ覚えで)
なんていうかさ、私の場合、ブログもそうですが「書いていること」絵も「描いていること」が当たり前のことになっちゃって、ほとんど「習慣」みたいになっちゃってるんですよね。「習慣」だから「やめようと思わなかった」だけで30年も40年も50年も続いてます。ブログはまだ12年目ですが。
ただ、これらは「見てもらう」ことをどこかに前提にしているから続くんだと思います。ノートに書く日記なんか、いくら頑張っても1週間も続かないですもん (ーー;)
いくらつたない文章でも絵でも「見てもらう」意識があると、やっぱりもっと綺麗に描きたいとか、もっと分かりやすく、面白く、とか、無意識のうちに影響されてモチベーションになっていくんですよね。だからたとえひとりでもふたりでも、受け止めてくださる方のおかげだと思っています (^_^;)
以前から言うようにうちの家系には芸術的な才能の遺伝子がないんですよね。そこはやっぱり「生まれつきに上手い」とかは望めないわけですよね。でもただ、「続ける努力」だけは私でも出来るんです。羽生さんの言葉が本当になると嬉しいのですが… (^_^;) もうこの年齢になると肩の力も抜けるので、成功するとかしないとかはどうでもよくなっちゃっています。
どのみち、「描きたいものを描きたいように」しか描きたくないし。そうすると仕事で受けるとしてもごくごく限られたものしか描けないわけです。それが自分でもわかっていたので、10代のころから「絵を描くプロ」にはならない、と思っていました。
当時の友人がプロの漫画家を目指してアシスタントなどをしていた時なので、私の存在はユニークだったと思いますが… (^_^;) まあ、その友人もアシスタントはしていたけど、プロにはなりませんでしたけどね (^_^;)
プロ志望じゃないのに、ずっと生涯続けたいと思っていた。そういう芯があります。他にどういう仕事をしても、絵を描くことを仕事の犠牲でやめるつもりはさらさらありませんでした。そうして実際にそれを実行してきまして、現在の私がいます (^_^;)
プロにはこだわらない。でも死ぬまで続けたい。…なんて贅沢な人生の選択なんだ、と思いますが、いまでもそれは変わりません。これが私の中心にどーんと存在しているから、だから私はブレないの。なにを選ぶにしても大事なものがわかっているから、悩むまでもないんです。その芯にあるもので、身を立てようとも思わないから、自由です。
誰かに依頼されて不自由な作品を描くなんて死んでも嫌だから、だから生涯アマチュアのほうが幸せですよね~ (^_^;) こういう生き方があってもいいよね。生涯、創作に関しては自由でいたいです。
まあ、長い歳月の間には、ものすごい山も谷もあったので、そういうことを思い出して、昨日ご飯を食べていたら、本当に走馬灯のように記憶が蘇って、ぼろぼろマジで泣いていました。悲しいだけじゃなくて、嬉しくもあったけど、あまりにも気持ちが溢れてきて、本当に「感無量」。
自分にとって、一番大切なものを守り続けることって、目立たないけど大変ではありました。特に在宅介護とか自分の病気とかあったから…。その最中でも決してやめようとは考えないのが私なんですけど… (^_^;)
これってなんなんでしょうね??生まれつき使命のように大切に抱いているもの…。でもそれは生まれつきの才能とセットではないんです。こんな特殊な価値観の人生になるとは思わなかったけど、でも私にはこれが幸せなんですよね…。
今回、グラフィックさんにはとてもいい対応をしていただいたので、また本が作りたくなってきます。きっと次に頼む時にはお願いすると思います。結局、会社の印象を決めて顧客を増やすのって「人の力と誠実さ」だなあ、と思うな。ありがとうございました (^_^)
これから今日は多忙です。午前中には母のところに行ってきますね。午後は発送作業などの予定です。早々とご注文くださった方々、どうもありがとうございました (^_^)