サイトの素材ページに着手しています。これが予想以上に大変でした。少しでも綺麗なデータをダウンロードしてもらいたい、と思うんだけど、なにしろ何年もかかって作った素材だから、データが行方不明のものもあるし、自分で使って解像度が変わってるのもあるし…。それらの整理やなにかが半端じゃなかった。また当分このページと格闘する必要があるようです。ぐったり…。
いずれにしても休みなしで一月余り、よく続いてるなあ、と自分でも思います (^_^;)
その私がこのごろ元気をもらってる人、坂口恭平さん。目下非常に動向が気になるお方であります。
たまたま記事を見つけたのでリンクします。
建築家、作家 坂口恭平さん(34) 0円で生きていけますか? 才能が貨幣、誰にでもある
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34238
建築家、となっていますが、実はそれだけではないらしい。絵も描けば歌も歌うし本も書く、なにしろマルチな人であるのは確かです。
知恵と創意工夫で楽しく、自分らしく路上生活を送る人たちから多くのことを学び、子供の頃から抱き続けていた疑問「なぜ人間だけが生きるのにお金を必要とするのか?そもそもお金がないと生きられないというのは本当なんだろうか?」という答えを探し続けている途上にあるようです。
で、原発事故で「現政府は国民の命を救わない」という気付きのもとに、故郷熊本に移住、本格的にゼロ円で生活が可能な地域を広げていきたいと頑張っておられます。今の経済社会も政治も世の中もおかしいよ、と気付いた人たちの中から賛同者が集まっている次第。
ただ、坂口さんの場合は新政府設立も〇円生活圏も全身全霊をかけた「芸術」なのですわ。決して政治ではない。
基本は楽しいこと。楽しいから、自由だからみんなが平等。みんなそれぞれが自分に出来ることで助け合うことが出来るという当たり前のこと。経済のために自分らしさを放棄し、自分らしく、人間らしく生きることも出来ないこの社会はおかしくないか?
ものすごく根本的な価値観をひっくり返されます。私などはもともとこの社会はおかしいぞ、という意識が強かったので、ものすごく馴染みやすい意識の転換だったのですが…。いや、それよりも自分が抱えていた「おかしさ」をはっきりと形にしてくれて、実際に変化の一部として行動に移す人がいる、というのは嬉しいことでした。
彼の価値観に影響を受けていく若い人が多いというのも頼もしいな、と思います。お金があるから豊かなわけではない、という当たり前のことを当たり前に気付くというのが大切なことかも。
まだまだ世の中捨てたものではないかもしれない、と私も希望が涌いてきて、勇気が持てるのですね (^_^;)
坂口さんは自分の双極性障害までもしっかりと見方につけてしまいます。こういう「独立国家のつくりかた」の中にこういう一説があります。うつで「何もやる気がおきない=行動してはいけない」「感動しない=それくらい高いテンションの鑑識眼状態にある」と思う。命がけの思考の時間。そこから浮上する時に得られるものは半端じゃない。だから治りたくない、とも。
坂口さんほど才能がない私でも双極性障害とはずっとつきあいたいし、治りたくないなあ、と思うくらいだから、この命がけの思考状態っていうのは生みの苦しみのようなものかもしれません。
けれどもどんなに命がけで真摯な生き方でも、人生そのものがアートだというのはいいなあ。アートだから基本は楽しい。心惹かれた人たちが賛同する、応援する、協力する。非常に羨ましい生き方だと個人的に思います。
人はもともと「自分自身」という独立国家の主なんですよね。
…なにしようぞ くすんで 一期は夢ぞ ただ狂へ…