うつの最中にいる人がしばしば嘆いていることがあります。
「自分には何も出来ない。だから生きている価値がない」という気持ちです。
これは私も嫌というほど経験しました。
…が、実はどういう病人でも意識がある限り出来ることがあったんです。
誤解されると困るけど、これはどこの宗教とも関係がありません。
本当に自然に生まれ出す人間の想いです。
「感謝すること」それと「祈ること」。
これって全然難しくないんですね。本当に気力も体力もなくても出来ることです。
お金もまったく不要です (^_^;)
身近なことでいいんです。
たとえば…。いつも自分を支えてくれる家族に感謝。愚痴を聞いてくれる友人に感謝。
治療に懸命に手助けをしてくれる担当の先生に感謝。
少しでも仕事が出来る人なら、それが出来ることに感謝。
なんでもいいんです。身近な場所になにか感謝が出来ることがあると思います。
この病気になってしまうと、どうしても自分の辛さに捕われて視野狭窄になってしまうので。
ちょっと斜めから身の回りを見てみることが意義があるんですよね。
それから、次には祈りです。
今朝、通勤、通学した家族が無事に元気で帰ってきますように。
友達の恋愛が上手くいきますように。
○○さんが今日も元気でありますように。
などなど…。
これは自分の事ではなく、自分以外の人のために祈ることが大切です。
もっと広い視野が持てるなら、世界中の紛争地帯の人々のために祈ることも出来ます。
地震の、原発事故の被災者の人たちのために祈ることもいいと思います。
祈りと感謝は大きなエネルギーになって、巡り巡って必ず自分に戻ってきます。
「自分はなにも出来ない」なんて嘆かないで。
自分を嘆く替わりに感謝と祈りを続けてみてください。
きっとなにかが変わってきます。
私もその経験者です (^_^;)