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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

天才の見えざる苦悩

このところ、やはり私自身の最大の問題として、双極性Ⅱ型のことが意識から離れないので、どうしてもその話題が多くなる傾向にあります。すみません。

いろいろと本も読んでいますが、昨夜たまたまネットで以下のようなページに辿り着きました。なんとなく興味深く読んでしまいました。

精神分析的絵画論」

http://kuranonaka.web.fc2.com/Disease/Disease.html

私の場合、モナリザを「すごいけど怖い絵」だと感じてしまう人間なので、世間一般の多くの人たちがその絵画をどういうふうに感じて見ているのか?というのとは微妙にズレがありそうにも思えます。

明らかに精神疾患を持つ人たちが描いた絵を「ユニーク」だと感じてしまうからなあ…。そのあたりの感覚の方ももしかしたらズレがあるのかもしれません。

ゴッホあたりも黄色への極度のこだわりは感じますが、作品自体はそんなにおかしいと思いませんし…。ムンクもそうですね。やはり私には「ユニーク」の範疇に入ってしまうので、作品を見て「おかしい」と感じることは難しそうな気がします。

…というか、そもそも「ちょっと変」だと感じる人たちの感性があまりよくわかりません。「ユニーク」だということはすなわち「個性的」だということで、それが短所にはなりえない場合の方が圧倒的に多いので。

でも最近、私自身が本当に狂気の波に呑まれそうになって、縋るような思いで絵を描くことが増えてきて、創作中の画家の気持ちがなんとなく想像出来るようになりました。私同様に縋る思いで描いていた人もいるんじゃないかと思うと、本当に命がけみたいな苦闘が偲ばれます。

こういう病気を抱えて生きてきた人は本当に苦しんだろうな、ということも実感としてわかります。生きるのが大変だから引きこもりにならざるをえなくて、その環境がまた創作だけの救いの道に向かわせたこともあると思います。

私は全然天才でもありませんが、だから逆に作品には違いが出てこないかもしれないなあ、と思いますが。特に色彩に関してはデザイン的な計算が働くことも多いので、突飛な色遣いをすることはまずありませんし…。原色は使わない、基本はグラデーションというポリシー(?)のようなものもありますし。だから強烈な作品になることはないんだよね、きっと。

しかしながら、あらゆる分野でのクリエイティブな仕事をしてきた人たちの有病率の高さを思うと、単に「天才」と称された人たちが裏側で深刻な葛藤に苛まれてきたことがわかります。その苦しみの存在こそが原動力のようなものになることすらあったのかもしれません。

人間の脳はどこまでも不思議で複雑です。

今日はマッサージの日だったので、午後はまたお絵描きにかかりたいと思っております。

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