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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

二つの「八犬伝」

昨日はとうとう日記が書けませんでした。いつもと同じように病院行きとお絵描きを黙々と続けつつ、鬱の底の気分とずーっと闘っていたからです。輦

低調の波の中にも、日ごとに変化する高低の波があって、それがひどい時はかなり身近に死神さんの存在を感じてしまったりするんですね。嶺 

…これは明らかに脳内物質の異常だという自覚はあるんですが、心臓と同様に、脳の働きは自覚操作が非常に難しく、病気に引きずられないようにするために闘うしかなかったり…。それで浮上のきっかけがなんとか見つからないかと足掻いていました。

で、結局、寝る前に読破した「ブラインド・ゲーム」の最終巻で、やっと救われた気持ちになった次第です。負けたくないぞー、と改めて思いました。特に現在は自分の命だけではなく、父の余命とか、そういうものまで背負っていますしね。自分だけの人生じゃないぞ、って強く思っております。負けず嫌いな性格に救われたのかもしれませんが…(^^;)

今日は病院に行く前にいろいろと用事があって、買い物にも行かねばいけませんし、また頑張ります。お絵描きの方もかなり完成に近いので、早ければ今夜くらいに更新が可能かもしれません…。まあ、欲張らないように気をつけます。嶺

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このあいだからずっと続けて読んでいた碧也ぴんくさんの2作。文庫にして、計13冊。まとめて読める大人買いの嬉しさよ。秊

 「八犬伝」全8巻

この作品は実は連載が始まった当初から、追いかけていたんですが、掲載雑誌を転々とした経緯があって、ついにコミックスでも追いきれず、後半は未読のままになっていたものです。当時はネットで買い物なんて考えられず、コミックスも探しきれなかったのでした。

で、この作品は滝沢馬琴の原作にわりと忠実でありつつも、きちんとキャラが立って魅力的に描かれています。伏姫も八房もちゃんとラストまでお話に絡むし。(ドラマでは無視されてたよね(^^;))二人の浜路なども心理的に納得出来る形で描写されています。そのあたりの描写の上手さはやっぱり少女漫画の手法だなあ、と。

ラストシーンも納得出来る形で終わったし…。ラストまでワクワクさせてくれました。撚

 「ブラインド・ゲーム」

続けて読むと余計に面白い「もうひとつの八犬伝」ですね。こちらは近未来が舞台のサスペンス。八犬伝のパロディでもありますが、実は物語はとてもシリアス。これだけでも充分に面白いですが、八犬伝を知るものにはさらに面白い内容になっています。これが本編と同時に描かれていたというのも驚きですよね~。

「珠」と「牡丹の形の痣」がこちらでは「神女の遺伝子」と「超能力」になっています。超能力といってもごく普通の人間の能力のひとつが増強された形ですが。非常に優れたIQだったり、聴力だったり、動体視力だったりね。

「神女プロジェクト」によって生まれた子供たちが集まっていく過程で、自分たちの存在意義を見つけていくことになります。

でもこれもネタバレしちゃったら面白くないですし、ここでは書きたくないですが、ラストまでドキドキさせてくれました。非常に面白かったです~。漣 碧也さん、すごい!劣

…これだけ読んだらいやでも勇気が出てくるよなあ、と…(笑)おかげで私も結果的に救われた気持ちになれましたので…。改めて「創作」の持つ力はすごいなあ、と思いました。

この面白さはやはり読まないとわからないと思いますが、少女漫画といえども、男性にも読みやすい作品だと思います。鍊

碧也さんは犬飼現八がご贔屓なので、両作品ともやはり彼が一番カッコよく描かれていて、知らずにこちらもいつのまにか彼のファンになってしまったりするんですが…。秊

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