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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

愛していても言えない

創作をしていると無意識にラブストーリーっぽくなってしまうことはよくあるけれど、うちのキャラクターも絶対に「愛しています」とは言わないだろうなあ…。

こういうそのものズバリな台詞って意外と新しく、戦後に日本に入ってきた言葉じゃないだろうか。メインはやっぱりアメリカの映画とか文化だろうな。かの国の人たちは日常会話で何度でも言ってそうだもんね(笑)

でもあまりにもストレートすぎる台詞って、日本人の感性から見ると結構恥ずかしい。そこまで言わなきゃわかんないの!?と、相手の鈍感さを責めたくなる。以心伝心とは言わないまでも、そういう気持ちってもっと自然に伝わるものだと思うし…。「愛している」の一言ですまされてしまったら、なんてボキャブラリーの貧困な奴だろうと失望しかねない。

個人的には「愛してる」という言葉そのものをあんまり信用していないと思う。

さりげなく、態度で、もしくは別の言葉で伝えたい、というのが日本人の美学だと思うんだよね。そのための努力とか心遣いとかが可愛くて愛おしいのではないかなあ…。あ、ちなみに私はこの「愛おしい」という言葉は好きです。すごく大切に守りたい気持ちが伝わると思うし…。

そういう人間から生まれたキャラクター達もやはりどのカップルも「愛してる」とは絶対に言っていないなあ(笑)言葉にするよりは態度や行為で示すんですね。

大体そういう日本の精神文化の上に育ってきた男性に、とってつけた台詞が言えるわけでもないし、むしろ言われたら鳥肌が立ちそうだ(笑)

あくまでもさりげなく、気持ちが伝わるように…そういうソフトなやりとりもやっぱり立派な文化だと思うし、思いやりだとも思うんだよね…。

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