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両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

天才のキャラクター

今日もしつこく雨。昨日の夕方からなぜか足のむくみがひどくなっていて、コンビニまで行くと帰りが辛くなるほど重くなっている。無理して歩くとかなり痛かったり…。もともとむくみやすい体質ではあるけれど、歩けないほどだとちょっと問題かなあ。前にもらっていた利尿剤を飲んでみるけれどもあまり改善されず。最近はパンを食べることが多いので、あまり塩分もとりすぎてはいないと思うんだけど。あまりひどいようなら病院行きかなあ…(汗)やだなあ。

…なのにPCの前に座ることはやめられなかったりするのよね(汗)これも本当はよくないと思うんだけど。

Web拍手ありがとうございます。

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「バッテリー」の3冊目を読書中。

主人公が希有の才能を持つ天才だっていう設定はあまり例がないタイプの作品かと思う。読者の共感を得るにはかなりの力量が必要な物語だと思うのね。

劣等感を持つキャラクターに共感を寄せるのはわりとたやすいと思う。誰にもそういうコンプレックスのようなものは多かれ少なかれ存在しているからだ。

昔の少女漫画によくあったパターン、ドジでいじけた女の子の数少ない美点の部分を見つけた少年に心を寄せられることによって、ハッピーエンドになるお話。こういうのは概して読者の共感を得やすいのよね。

でも逆にこういう「バッテリー」の主人公、巧のようなキャラクターは難しい。天才ゆえにものの価値観からして、一般大衆には迎合しない。彼を支えている信仰のような自信は時としてまわりからは尊大に思え、反感を持たれやすい。学校生活のような場所でそれは結構大変なことに思える。巧本人は意に解していないけれど。

ともすれば「嫌なやつ」とも思われかねない天才ゆえの価値観や意識のありかたを、ごく普通の人間である読者に理解させ、納得させる作者の力量はすごいと思う。

こういうタイプのキャラクターを描くことは実はとても難しいのではないかとこのごろ思う。

いわゆる悲劇のヒーローもその中に入るのかもしれない。ヒーローたるゆえんで、彼らにも天才的な一面があるんだよね。たとえば義経だったら戦力的な才能は誰も疑わないだろうし。反面でちょっと人の心を読むとか、根回し的な気遣いが出来ない欠点の部分もある。考え方によってはそれが悲劇の原因になったりもするんだけど…。

それをどんな風に共感を呼ぶキャラクターに仕立てるか、というのがアレンジャーにとってはやりがいのあるものだったりもする。

大河ドラマ義経のキャラなどは現在のところはかなり好感の持てるタイプに描かれている。それなりに気遣いもできてるしね。…にもかかわらず、どういう原因で彼自らの悲劇を招いてしまうのか…。この作品はまだ宮尾さんの原作を読んでいないので、どんなふうに描かれるのかがとても興味深い。ドラマの脚本ならではのアレンジもあるだろうし。

ヤマトタケルにしてもそうだなあ。現代人の感性からは理解しがたい部分が多々あるキャラクターなんだよねえ。それをどんなふうに共感を呼ぶキャラクターに育てていくかということがやりがいのある部分だったりして…。

残念ながら、私にはあまりストーリーテラ-としての才能はないのね。だから自分のキャラクターでも充分に描ききれない、というジレンマも常にあるんだけど(汗)それでも生涯諦めきれないものがあるのが自分でも不思議だよなあ。

そういうものが描ききれれば物語そのものがスケールの大きなものになるという確信はあるんだけど。

…いやー、難しいです(汗)

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