お互いさま おかげさま ありがとう

両親の介護も一段落 双極性2型障害と気長に共生中

不安を払拭するのは突然の「非日常」だったりする

 

デパスがやめられない、という人がいらした


あるところで、デパスをやめたいけど、やめられない、というのをお聞きしました。薬の効果がなくなる時間帯になると不安になる、というのはすでに依存っぽい段階かもしれないなあ、と思いました。内科でも処方が可能な薬だけに悩んでおられる方は少なくないかもしれません。

 

でもこういう場合はやはり専門家に相談して欲しいと願います。デパスじゃなくても依存性のない抗不安薬はあるし、他のやり方もあるから、そのへんは専門医とも相談して調整するしかないなあ、と思うんですが…。

 

私は一応「セディール」という抗不安薬を3錠もらっています。効いているのかどうかわかりませんでしたが、長く飲んでいるとなんとなく効いているのがわかりました。今ではデパスは入眠剤のかわりみたいですね。頓服で持ち歩いていても存在を忘れています。

 

私の主治医の先生はあまり多くの薬を使わない主義です。以前もらった「シンプルな処方を実現するコツ」という書籍用の原稿コピーを読むと、依存になると離脱が大変になるようなベンゾジアゼピン系の薬は抗不安薬としてもなるべく使わない、もしくは最初から処方しない、と書いておられます。むしろそういう時は抗うつ剤の方がいいというように…。

 

あんまり薬の量が増えないこの先生の方法は、薬を増やしたくない私の場合と相性が良くて、気に入っています (^_^;)

 

弟もこのごろあまりデパスのことを口にしなくなりました。

 

 

 

不安を克服する「非日常」

 

で、ここからはパニック障害について考えた2016年6月16日の記事の部分的再掲になります。

 

haruusagi-kyo.hateblo.jp

一応リンクしてますが、ここにも中身は転載しています。

 

 


Facebookに流れてきた記事です。

 

buzzmag.jp


…いやー、運転手さん、ご無事でよかったですね、という話ですが、実はそのことよりも話題になったのが、あの災害で、「うつが治ったみたい」だという息子さんのことでした。

ちょうどコメントされてた中に臨床心理士さんがいらしたので、もと患者の私と興味深い話になってしまいました(^_^;) 他にコメントをされていた方も興味深かったようです。(Twitterと違って、匿名ではないからか、みなさんの対応が真摯)

パニック障害などで悩んでいる患者さんの目の前で、もっと重大な事故や災害が起きた場合、患者さんはどうなるか?これは私も興味があったんですが、「大抵の場合、発作が止まります」というのが臨床心理士さんのお話でした。「非日常」なんですよね、それって。

「自分の体調や症状を気にしているどころではない非日常が起きた」ということです。

 

でもそれが一度きりの場合、日常に戻ると、仮にパニックが治っても今度はPTSDなどの深刻な状態になる可能性もあって、そのあたりは複雑なようですね。

もちろん、作為的、人為的な非日常はダメらしいです。

 

 

私の「非日常体験」は家族絡み

 

してみると、私の場合、「家族の生命に関わる非日常な出来事」が10年間で十数回も起きたってことで、それが誰の故意でもなく、起きるべくして起きて、否応なしに走り回らざるを得なかった、というのがすごい大きな偶然というか、誰かの意志みたいなものすら感じるんですけど…。普通はないですよね。こんなに繰り返すことって…(ーー;)

 

目の前でみるみるチアノーゼが悪化していく父とか見ていたら…、玄関の上がり框から落ちてた意識不明の弟とか、指先の痙攣が全身に広がる父とか、薬のために癲癇発作を起こした母とか…。なんかもう、私がしっかりしないとどうすんの?っていうことばっかりだったし。

 

 

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あんまり救急車のお世話になるもので、消防署が近くに来てくれたり(…嘘です。たまたま消防署の引越し先が近所だっただけ(^_^;))しまいには状況説明しながら、「すいません、着替えさせてください」(夜中だったし、病院に持っていくものも入れないと)「だって近いからすぐに来てくださいますよね」と焦ったり、そういう余裕が生まれたり…(^_^;)

 

でも自分の身体の状態を見ていると、すごい動悸もしているし、脈も速いし、喉もカラカラで首は締まるし吐き気もしてきます。ノルアドレナリンの分泌も最高潮(?)みたいになってるし。きっと血圧も高いはず。なんだかお腹も痛くなりそう…。身体がガクガクしてるのもわかるし。

 

そこでパニック発作が起きてもおかしくないのですよね。普通なら起きてます。でも緊急事態だから自分の身体の状態に全然神経がいかないわけですね。自分じゃなくて、本物のパニックが起きている状況だから…。身体の状態は荒れ狂っているんですが、それと並行して頭はわりと冷静に対応してるんです。やるべきことをちゃんとやってる。慣れってすごいなあ、と思いました。

 

その非日常の体験の繰り返しが私にとってはものすごい認知行動療法の実践になっていたみたいです。少しずつ自信がついてくるでしょ?

そういうことを十数回も体験したら、治るよね…(^_^;)

 

 

人生に「ご縁」あり


ご縁というのは面白いもので、私がそういう体験をしているあいだに、他府県というか、遠方にいる姪っ子が消防士兼救命救急士と結婚したり、甥っ子がやっぱり消防士兼レスキュー隊員になったりとか、関連性のあるお仕事とかそういう知り合いがどんどん増えていったりするんですよね。面白いですね(^_^;)

介護していると、看護士さんやケアマネ兼看護師さんとかのお知り合いも増えるし、病院の関係のお知り合いも増えちゃってるし…。医療と介護にすごいご縁がある人生だなあ、と自分でも思います。

 

 

いつのまにかすごく大変な経験をちょっと面白く余裕っぽく乗りこなせるようになったんだなあ、と自分でも感心したりして…(^_^;)

まあ、とっても大変でしたけど、おかげでメンタルも鍛えられたし、そういう意図はなかったとしても、生命がけだった家族のおかげでパニック障害は治った、ということで、家族とご縁に深く感謝している私でした(^^)

 

 

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